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雇用統計とFXチャートの連動を徹底解説!過去6か月分のデータを検証


米国雇用統計の発表直後は為替レートが大きく変動し、マーケットへの動揺が広がることもあります。その動揺は為替チャートにも乱高下という形で表れ、トレーダーたちを混乱させることも少なくありません。

しかし、一見不規則に動いているように見える雇用統計発表直後のチャートも幾つかの法則を見出すことができます。過去の雇用統計データと発表前後のチャートを見比べれば、おのずと関連性が確認できるでしょう。

この記事では米国雇用統計の過去6か月分のデータとそれに関連したチャートの動き方をご紹介していきます。雇用統計とチャートの関連性に興味のある人は参考にしてみてください。

※画像は全て、米ドル/円の5分足チャートを使用

 

【2016年6月3日】雇用統計発表時のチャート

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まずは、2016年6月3日の雇用統計発表時のチャートを見てみましょう。画像を一目見てお分かりの通り、雇用統計発表直後にドルが急落しています。わずか5分間の間に1円以上の値動きがあることが確認できます。

その後も下降は続き、そのままダウントレンドを形成しています。結果として、発表から2時間程度で2円以上のドル安となりました。

雇用統計発表直後から急激なドル安に進んだことには大きく2つの理由が考えられます。

1つ目の理由として、非農業部門雇用者数の発表と予想に大きな乖離があったことです。事前の予想では【16万4千人】の増加とされていましたが、実際の発表ではわずか【3万8千人】という数値でした。

非農業部門雇用者数は毎月10万人の増加がアメリカ経済維持のボーダーラインとされています。

予想値ではある程度楽観的な数値が示されていたにもかかわらず、ふたを開けてみると10万人を大きく割り込む数値が発表されマーケット全体に大きなショックをもたらしました。この為替市場の動揺が、瞬時に大きなドル安を招いたと言えるでしょう。

2つ目の理由として、発表直前まで相場の方向感がなく長くレンジでもみ合っていたことが挙げられます。レンジでたまったパワーが雇用統計発表のショックで解放され、一気にドル売りの局面となりダウントレンドを形成したと考えられます。

 

【2016年7月8日】雇用統計発表時のチャート

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続いて、2016年7月8日の雇用統計発表時のチャートを見てみましょう。発表直後に急激な上昇を見せ1円以上の値動きがありました。

しかし、20分後には発表直前の最安値を突破する急激な下降に転じています。目まぐるしく上昇と下降を繰り返して乱高下を見せる、典型的なチャートの例と言えるでしょう。

この時の非農業部門雇用者数も数値に大きな乖離がありました。予想では【17万5千人】のプラスでしたが、実際の発表はそれを大きく上回る【28万7千人】のプラスだったのです。

乖離した数値にして【11万2千人】という大きなものだったこと、アメリカ経済成長のボーダーラインとされている20万人を大きく上回ったことが、発表直後のドル買いにつながったものと思われます。

しかし、買われ過ぎとの市場の判断から売り圧力が強まり、初動のドル買いに飛び乗ったトレーダーたちのロスカットを巻き込みながら一気に下降局面へと転じました。

発表から1時間足らずの間に1.3円ほどの大きな変動を見せ、その後も上昇下降を繰り返しますが、最終的には発表前のレート付近でもみ合うことになったのです。

雇用発表時には通常より多くのトレーダーが取引をし、この瞬間だけを狙っている投資家もいるくらいです。多くの投資家の思惑が交錯することから、この相場のように瞬間的に大きな変動を見せることが多々あります。

最終的に発表前のレートで推移していったというのは、ある程度雇用統計の内容が織り込み済みだったと言えるかもしれません。

その瞬間瞬間で、目まぐるしく乱高下を繰り返すのが雇用統計発表時のチャートの最大の特徴ですが、市場が平静を取り戻した後は適性レートで推移していくのもこの相場の特徴と言えるでしょう。

 

【2016年8月5日】雇用統計発表時のチャート

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2016年8月5日の雇用統計発表時のチャートです。このチャートは発表直前から大きな値動きがありました。そして雇用統計発表がされるとその勢いはさらに加速し、発表直前から換算すると計10分間で0.5円の変動となったのです。

その直後に、今度は初動エントリーでの利確などの売り圧力が強まり発表直前のレートまで戻されますが、すぐにドル買いの動きが強くなりそのまま上昇トレンドを形成することになりました。

トレーダーたちの瞬時の利食いが多いことから、最初の上昇下降は雇用統計発表直後ではよくあることで、今回のチャートもその一例と言えるでしょう。その後のアップトレンドの形成は、非農業部門雇用者数の連続20万人超えに、アメリカ経済堅調の判断が市場でされた可能性が高いです。

先にも触れましたが、この数値が示す20万人はアメリカ経済成長を示す1つの基準とされていますので、市場に楽観が広がり投資家たちのドル買いを後押ししたと考えられます。

 

【2016年9月2日】雇用統計発表時のチャート

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2016年9月2日の雇用統計発表時のチャートを見ていきましょう。このチャートは発表の少し前から下降傾向を示しており、発表直後にさらにドル売りが加速して一気にドル安の流れとなっています。

発表から10分間で約0.8円ほどの変動幅となりました。しかし、その直後にドル買いが進んで上昇局面となり、アップトレンドを形成しています。

発表直後の下落は、直前のダウントレンドと、非農業部門雇用者数の数値が予想よりやや悪かったことが合わさって一時的に発生したものと考えられます。

その後上昇に転じてそのままアップトレンドとなったのは、非農業部門雇用者数の数値が【15万1千人】で3カ月連続で良い結果となったためでしょう。アメリカ経済が順調であるとのマーケットの判断が、ドル買いを促進する結果になったのです。

 

【2016年10月7日】雇用統計発表時のチャート

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続いて、2016年10月7日の雇用統計発表時のチャートです。発表直後に急激な下落となり、0.5円以上の変動幅となっています。

その後の5分足でお決まりのように反転して上昇するも、さらに次の5分足からは下降局面へと推移していきました。相場が落ち着いてからは緩やかなレンジ相場となっています。

最初の急激な下降は、発表直前までの緩やかなダウントレンドの傾向に、雇用統計発表が予想からやや悪い数値となったことが影響して発生したものと考えられます。

その後上昇するのはいつも通りで、その後しばらく下降に転じた後に緩やかなレンジ相場となったのは、アメリカ経済への不安をマーケットが感じ取ったものと思われます。

非農業部門雇用者数の数値は悪くはありませんでしたが、前年比でみると伸びが鈍っていることもあり、今後の推移に一定の不安を抱えている投資家の思惑がドル安とその後のレンジ相場に反映されたと考えられます。

 

【2016年11月4日】雇用統計発表時のチャート

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最後に、2016年11月4日の雇用統計発表時のチャートを確認してみましょう。発表直後に大きな上昇を見せ直後に下降、その後ももみ合いながら上昇に転じますが、このチャート以降も長くレンジ相場が続く展開となりました。

発表直後に大きく上昇していますが、変動幅としては0.3円前後で初動としてはやや小さいと言えます。上昇の原因は、非農業部門雇用者数が予想よりやや上回ったことが挙げられます。

その後上昇下降を繰り返し長くレンジ相場となったのは、雇用統計発表がそこまで大きなインパクトがなかったことと、アメリカ経済の先行き不透明感に投資家たちが戦略を出しづらくなっていることが影響したものと思われます。

 

まとめ

ここまで、米国雇用統計の過去6か月分のデータとそれに関連したチャートの動き方などについてご紹介してきました。

6か月分のデータを見ていく中で、ある程度法則が見いだせたのではないでしょうか。簡単にまとめると下記のようになります。

 

  • 発表直後は大きく上下動を繰り返すこと
  • 発表直前までのトレンドが雇用統計の内容と合致するとトレンドが読みやすいこと
  • 予想値と発表値の乖離が大きいと値動きが荒くなること
  • 乖離が大きすぎると上下動もせず一方向にトレンドを形成すること
  • 値動きが一服した後は雇用統計の本来の情報が冷静に反映されやすいこと

 

過去のデータをしっかり検証し、法則を当てはめれば雇用統計発表時の荒い値動きでも利益を得ることができるでしょう。

適切な事前準備をした上でチャレンジすれば、きっと良い結果が得られることでしょう。


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