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失業率が経済に影響を与える意外な理由とは?FXトレードとの関係性にも迫る


国の経済を色濃く反映する指標の一つに失業率があります。国の経済が好調である時は企業が好景気であり、人を雇って業績をさらに上げようとするため、失業率は下がります。逆の場合、企業は人を雇わずにコストを抑えようとするため失業率は上がる傾向にあります。

このように、国の経済と失業率は密接な関係にありそれがしばしば為替レートに反映されることにもなるため、情報収集はしっかり行う必要があるのです。

この記事では失業率が為替レートにどのような影響をもたらすのかご紹介していきます。ファンダメンタルズ派の人はもちろん、重要指標の発表時はテクニカル派の人にも影響が出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

失業率と為替レートの関連性

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失業率は「働ける状態にあるにもかかわらず職に就けない人の割合」のことを意味します。簡単に言うと、働きたいけど働けない人ということですね。

不景気になると企業がコスト削減のために、従業員をリストラしたり採用を控えたりしますので失業状態の人が増えます。そのため、失業率が上がってしまうのです。

ですので、不景気であれば失業率は上がるということが容易に想像できるかと思います。また、失業者が増えるということは労働者の割合が減ることでもあります。労働者はお金を稼いでいるだけではなく、消費者としてお金を使う役割も担っています。

労働者が減ればお金の消費が減りますので、この意味でも国は不景気になっていくことが分かるでしょう。

「国の景気が悪くなれば失業率が上がる」

「失業率が上がれば国の景気が悪くなる」

この2つの単語には密接な関係があり、失業率でその国の経済状況が計れる所以なのです。

そして当然のことながら、経済が悪ければその国の通貨は売られる傾向が強くなります。よって、失業率の増加はそのままその国の通貨安を招くことになるのです。

2国間の関係性や今後の財政政策など他の要素も複雑に絡み合って為替レートは動いていきますので、一概には言えませんが基本的には失業率の増加はその国の通貨安に影響することを覚えておきましょう。

 

世界の失業率

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失業率は調査方法や各国の文化の違いもあって、国ごとに大きく異なります。原則として途上国は失業率が高い水準にあります。

ヨーロッパは全体的に失業率が高く、先進国であってもイタリアやフランスは10%以上、スペインに至っては20%以上の高い水準となっています。10%以上の失業率が14か国も存在するヨーロッパは世界的に見ても失業率が高い地域と言えるでしょう。

ちなみに、ユーロ圏の失業率は全体で10%を超えており、ここ5年間で1桁になった月はひと月もありません。

ギリシャやアイルランドの通貨危機やイギリスのEU離脱問題、中東からの難民問題など政治的にも不安定な要素を多く抱えるヨーロッパに対しては、常にアンテナを張って情報収集する必要があります。ユーロを主要通貨にしてトレードしている人は特に注意を払うようにしましょう。

日本を含むアジア圏は総じて失業率が低い水準にあり、IMFの2016年度の調査によると10%以上の国は1つもありませんでした。取り分け、タイは0.88%と調査対象国の中でも最低水準を誇っています。

そして、世界経済に最も強い影響を与えるアメリカの失業率は5%前後です。世界で最も注目される失業率はアメリカのものですので、後述しますが雇用統計発表は毎月注目の的となっています。

世界各国で失業率の水準が大きく異なることは頭に入れておく必要があります。たとえば、日本は2016年10月度の失業率が【3.37%】でした。

これが1月後に【6%】になりましたとなると、市場に衝撃が走ることになりますが、スペインが【22.08%】から【25%】になりましたとなってもそこまで市場に影響はないでしょう。

ある程度、地域ごと国ごとの失業率を把握しておくと為替レートとの関連性も掴めますので、最低限自分が扱っている通貨の地域くらいは把握しておくことをおすすめします。

 

雇用統計と失業率

失業率が国の経済と為替レートに大きく関係しているのは、ここまでの説明でお分かりいただけたかと思います。その失業率の中でも、世界中から注目を集めるアメリカ合衆国の雇用統計をここでは扱っていきます。

雇用統計はアメリカ経済の実態及び今後の景気の動向を探る上での重要指標であり、世界中が注目していることはトレーダーにとっては周知の事実です。

しかし、実体経済を知る上では「GDP(国内総生産)」や景況感指標などの方が数字として確かなはずなのに、なぜ雇用統計がそこまで注目されるのでしょうか。

それは、アメリカにおいて政策決定に最も影響を与えるのが雇用統計だからです。GDPなどの数値は国民に直接すぐに影響するということはありませんが、雇用や失業の問題は影響が大きく政権にその責任が委ねられているのです。

経済政策や金融政策が、「雇用が上向きになるまで続行する」「失業率が改善するまで見送る」などの判断で決定されることも多く、雇用や失業率は政策上優先的に処理されることが多いのです。

雇用環境の悪化に対しては金融緩和政策で通貨安となり、改善すれば金利を引上げ通貨高となるのです。雇用統計の結果が為替レートに大きく影響を与えることになるのが、よくお分かりいただけるでしょう。

 

雇用統計の失業率と為替チャートの関係

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雇用統計の中でも特に重要視されるのが、非農業部門雇用者数と失業率です。取り分け非農業部門雇用者数の数値は、雇用統計発表直後から相場に大きなインパクトを与え数分間で100pips以上動くことも珍しくありません。

雇用統計については下記記事もご参照ください。

関連記事雇用統計とFXチャートの連動を徹底解説!過去6か月分のデータを検証

 

対して、失業率については即座に相場に表れるというわけではなく、2,3か月後の経済動向に影響を与えると言われており、雇用統計の発表時点ではあまり考慮する必要はないかもしれません。

リーマンショックのあった2009年には、失業率が連続でマイナス5ポイント前後の水準で下がっていくこともありましたが、雇用統計発表直後にドル安になるようなこともなく、むしろ上昇トレンドを形成していくような相場に推移していくこともあったくらいです。

このときは景気が悪くなっていく実感が市場全体に広がっており、失業率の悪化も織り込み済みであったことも影響していたと見ることもできるでしょう。

失業率が即座にチャートに反映されないことと、サプライズ感がないことも相まって、当時の雇用統計発表に対して市場は悲観的な受け取り方をしなかったと考えることができます。

よって、失業率は中長期的に考える際は重視すべきですが、発表直後の影響はそこまで重視しなくても良いと考えられます。事前予想とあまりのも大きな乖離があった場合はエントリーの根拠としても良いですが、その場合も様子見の方が無難と言えるでしょう。

雇用統計は、短期的には非農業部門雇用者数の数値を重視するのがセオリーです。中長期的な視点が必要になった際は、失業率を含めた軽軽の動向を考慮しつつエントリーを行うようにしましょう。

 

まとめ

ここまで、失業率が及ぼす為替レートへの影響について考えてきました。

失業率と国の経済には深い関係があり、為替レートにも大きな影響を及ぼすことがお分かりいただけたでしょう。雇用や失業率は国の政策に関係してくるため、特に世界経済の中心であるアメリカの雇用統計には注目が集まることもご理解いただけたことと思います。

失業率は短期的な指標ではなく中長期的な指標となる傾向が強いですので、これらの情報も取り入れつつ経済動向に興味が持てるようになるとトレードにも深みが増すことでしょう。


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