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【GDP統計をFXに活用する方法】過去チャートの動きから徹底解剖

為替相場に影響を与える経済指標で真っ先に思いつくのは雇用統計ですが、それ以外にも
様々な指標があります。アメリカの四半期GDPの発表もその一つで、実態経済を把握する上で重要視されています。

為替への影響は軽微ながらも、経済の現状把握や今後の見通しを占う上でエコノミストなどは特に重宝している指標と言えるでしょう。

この記事ではアメリカのGDP統計が為替レートにどのような影響をもたらすのか、過去の為替チャートなども交えてご紹介していきます。経済動向を詳細に分析した上でトレードに臨みたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

GDP統計とは

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GDPは国内総生産のことで、その国内で生み出されたサービスや消費全般を含む付加価値の総額を意味します。経済の実体を最も把握できる指標であり、GDPの伸び率が経済成長率として用いられています。

アメリカのGDP統計は四半期ごとに年4回、それぞれ速報値、改定値、確報値の順に発表されます。主要項目として個人消費、設備投資、住宅投資、政府関連収支などがあります。

統計の最大の特徴は、早期の段階から分配面において詳細なデータが提供されることにあると言えるでしょう。個人所得や企業収益が確認できることによって、これらをベースにした個人消費や企業投資との関連性が把握でき、支出面と分配面の両面で早期にデータ分析ができるメリットがあります。

四半期GDP発表スケジュール

GDPは四半期ごとの発表ですが、3か月にわたってデータを公表していきます。それが先述した速報値、改定値、確報値で、順を追うごとのデータの確度が上がっていきます。

速報値は四半期終了後の翌月末、改定値が四半期終了後の翌々月末、確報値が四半期終了後の3か月後に発表されます。具体的には下記のようなスケジュールとなっていますので、確認しておきましょう。

4月   第1四半期【速報値】
5月   第1四半期【改定値】
6月   第1四半期【確報値】
7月   第2四半期【速報値】
8月   第2四半期【改定値】
9月   第2四半期【確報値】
10月 第3四半期【速報値】
11月 第3四半期【改定値】
12月 第3四半期【確報値】
1月   第4四半期【速報値】
2月   第4四半期【改定値】
3月   第4四半期【確報値】

経済指標を積極的に取り入れたい人は、覚えておいて損はありません。

GDP統計と為替レートの関連性

GDP統計は非常に重要な経済指標ですが、為替相場に対して雇用統計のような大きなインパクトを与えることはありません。発表直後に値動きはありますが、乱高下するレベルのものは、多くないと言って良いでしょう。

影響がそこまで大きくないのは、GDPが公表されるタイミングに関係しています。GDPは速報値でも1か月遅れのデータ、改定値は2か月後、確報値に至っては3か月遅れのデータであり、目まぐるしい動きを見せる為替相場においては、時期の遅いデータであることは否めません。

主な活用方法としては、自分が保有しているポジションや経済動向の考え方が正しいのかどうかの確認と考えておけば良いでしょう。

たとえば、アメリカの経済好調を見越してドル買いのポジションを持っていた投資家が、GDPを確認して想定内であるかどうかをチェックするという方法です。

想定通りであればポジション維持でしょうし、想定外であればポジションの一部若しくは全部を手仕舞うなどの対応を考えたりするでしょう。

注意すべき局面

しかし、比較的影響が少ないとは言え、大きな変動をもたらすケースもあります。それが、想定を超えた数字が公表された時です。

為替相場では、発表前にある程度見込みの値が織り込まれた状態で推移していきますので、想定内の値が公表されただけでは大きな値動きはありません。しかし、想定外の値が公表されると持っていたポジションを修正するトレーダーが増え、荒い値動きになってしまうこともあるのです。

このあたりは雇用統計やFOMCの政策金利発表などの重要指標と同じ考え方ですので、このような局面になることも想定してGDP統計の発表にも注意を払う必要があるでしょう。

GDP統計発表時の為替チャート

ここからは具体的にGDP統計発表時にチャートがどのような値動きを見せるのかをご紹介していきます。2016年度第2四半期GDP発表時のチャートから見ていきましょう。

※画像は全て、米ドル/円の5分足チャートを使用

2016年7月29日 第2四半期GDP【速報値】発表時のチャート

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まずは、2016年7月29日【速報値】発表時のチャートです。発表直後に相場が反応しているのが見て取れます。5分間でおよそ25pipsの動きがありました。速報値発表後の初動としては平均的な動きと言えるでしょう。

その後も緩やかな下降トレンドを形成しながら、一連の動きで100pips以上の変動がありました。ニューヨーク市場がクローズするまでは下降トレンドが継続し、102円付近でのもみあいとなっています。

初動はそこまで珍しくない動き方でしたが、その後下降トレンドを形成したのは市場の予想と結果にやや乖離があったためと考えられます。GDPの成長率を予想は【2.5%】としていたのに対して結果は【1.2%】であったため、市場が敏感に受け止めたためのドル売りと考えれば良いでしょう。

2016年8月26日 第2四半期GDP【改定値】発表時のチャート

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続いて、2016年8月26日【改定値】発表時のチャートです。ご覧の通り、発表があったのかどうか疑わしくなるくらい反応がありません。市場予想と結果が同じだったこともあり、既に情報が相場には織り込み済みであったためほとんど相場は動きませんでした。

むしろ、その約1時間後に相場が荒れ模様になってから急激な上昇局面を迎えています。これは、FRBのイエレン議長が「利上げへの論拠が強まってきた」と発言したためです。

このように要人発言、特に政策金利に絡んだ発言は非常にインパクトがありますので注意したいところです。逆にGDPの発表は想定内であればそこまで大きく動くことはありませんので、自分がイメージしている経済動向の方向感とマッチしているかの確認をするようにしましょう。

2016年9月29日 第2四半期GDP【確報値】発表時のチャート

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最後に、2016年9月29日【確報値】発表時のチャートを見ていきましょう。発表直後に相場が反応していますが、初動の5分間では20pips程度の変動です。その後も上昇を続けましたが、最大で40pipsほどの値幅に留まりました。その後は値を全て戻してレンジ相場となっています。

発表直後にドル買いが進んだのは、GDPの伸び率が予想よりやや良かったことと、一緒に発表された新規失業保険申請件数もやや良かったことが一時的に好感触として受け止められた可能性があります。

ただ、20~30分ほど上昇しましたがその後発表前のレートまですぐに戻しましたので指標発表によくあるチャートの動きだったと言えるでしょう。

トータルでは40pips前後の値幅でその後レンジ相場へと推移していますので、予想値と結果に乖離がなかったことがチャートの動きに表れている事例です。

まとめ

ここまで、アメリカのGDP統計が為替レートにどのような影響をもたらすのかをご紹介してきました。

基本的に値動きは小幅ながらも、市場の予想と乖離した場合は大きな変動になるため注意が必要であることはお分かりいただけたでしょう。また、経済動向の方向感を確かめる上で役立てる指標であることもご理解いただけたことと思います。

経済の流れが分かった上で取引をすることは、トレードの幅を広げ質を上げることにもつながりますので、テクニカル分析を重視されている人も一度取り入れてみてはいかがでしょうか。

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