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ISM製造業景況指数を過去チャートから徹底検証!FXに活用するテクニックとは?


アメリカの経済動向は世界中から注目されており、そのためアメリカが発表する経済指標には大きな影響力があります。

その一つにISM製造業景況指数というものがあり、製造業の景気の良し悪しを図る指標として知られています。FX初心者の人にはなじみが薄いかも知れませんが、景気転換の目安として重要な意味をもっているため、しっかり抑えておきましょう。

この記事ではISM製造業景況指数がどのようなものか、為替相場にどのような影響があるのかをご紹介していきます。ISM製造業景況指数のデータをトレードに活かしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ISM製造業景況指数とは

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ISM製造業景況指数は、アメリカ合衆国のISM(米国供給管理協会)が公表している「企業の景況感」を表した経済指標のことです。

製造業350社の購買担当役員に対するアンケート調査の結果を集計して公表されています。新規受注や生産などの項目があり、前月に対しての比較を「良い」「変わらず」「普通」の3択で選択させる形式が採られています。

特筆すべきは、アメリカの主要経済指標の中で発表時期が一番早いことで、翌月の第一営業日に公表されています。企業の景況感の本音部分が表されていることからも、景気転換を示す先行指標として非常に大きな注目を集めている指標と言えるでしょう。

景気を示すボーダーラインは50%であり、これを下回ると景気減退、上回ると景気回復の傾向が強くなるとされています。50%を下回った状態での利上げは、これまでにただの1度も行われたことがなく、政策金利の行方を見守る上でも役立つ指標と言って良いでしょう。

 

為替相場へ与える影響

企業ベースで景況感が計れることから注目度が高く為替への影響もあるのですが、基本的には雇用統計のように発表直後に相場が荒れるようなことは少ないです。市場の予想通りか若しくは想定の範囲内の発表であれば、大きな影響はないと考えておけば良いでしょう。

50%を基準にして景況判断がされますので、割り込めばアメリカ経済の見通しが暗くなるためドル売り、上回ればアメリカ経済好調と見られるためドル買いが進むと考えておけば問題ありません。

これらの判断は、市場の予想段階で為替相場に反映されていきますので、発表直後に急激に変動するというよりは発表前から織り込まれているものだと考えておきましょう。

ただし、注意すべきなのは予想と結果に乖離があった場合です。この時は通常の穏やかな値動きからは一転、急激な変動を見せますので油断のできない相場となります。取り分け、予想値と結果が50%を境に乖離があると大きなインパクトがあります。

理由は単純で、景気が拡大傾向にあると思っていたのに実は減速していたとなれば、ポジション修正に動くトレーダーが多く表れるからです。したがって、相場は慌ただしくなり値動きも早くなります。このような時の値動きには注意を払わなければなりません。

エントリーする際は飛び乗りではなく、事前の情報収集ができていてシナリオの一つとして想定されていた場合のみ、参加するというのが鉄則です。

 

チャートの過去の値動きから特徴を探る

ISM製造業景況指数が、基本的には値動きが緩やかであること、時として大きな変動を見せることがお分かりいただけたかと思います。ここでは、指数発表時の過去チャートから実際にどのような動きをするのかを検証してみましょう。

※画像は全て、米ドル/円の5分足チャートを使用

 

【2016年8月1日】ISM製造業景況指数発表時のチャート

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まずは、2016年8月1日のISM製造業景況指数発表時のチャートをご覧ください。発表直後に相場が反応して下落していますが、15pips程度の変動に留まっています。

その後も上昇下降を続けながらレンジ相場に推移していくのですが、変動幅は最大でも35pips程度で基本的には発表前の動き方を踏襲したような値動きだったと言えるでしょう。

この時に発表された指数は、市場予想【53.0】、結果【52.6】とほとんど乖離がなく、また前回発表値が【53.2】とこちらでも差がほとんどなかったことから、発表前から織り込まれていた相場で推移していったと考えるのが妥当です。

このように、市場予想通りの結果の場合は発表直後と言えども値動きに大きな影響が見られないことがお分かりいただけるでしょう。

 

【2016年9月1日】ISM製造業景況指数発表時のチャート

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続いては、2016年9月1日のISM製造業景況指数発表時のチャートです。こちらは打って変わって発表直後に相場が急変していることが一目で分かります。発表直後5分間で40pips弱の急落、その後も下げ続け30分程度で80pips以上の変動がありました。

これは市場予想と結果が乖離していたために起こった現象です。発表された指数が市場予想【52.0】、結果【49.4】とやや乖離があったことと、50.0を境として予想が違っていたことが、この急激な下落につながったものと思われます。

前回発表値が【52.6】で、それを引き継いでの景気拡大予想であったのに結果が50を割り込み、景気減速の数値が出てしまったことが市場に衝撃をもたらしたということでしょう。このパターンでは、ポジション修正の注文が入りやすいため為替チャートも分かりやすく変動してしまうのです。

このように、予想と結果に乖離があり且つ景気拡大と景気減速の予想が逆であった場合は為替市場に大きなインパクトをもたらすという分かりやすい例です。

 

【2016年10月3日】ISM製造業景況指数発表時のチャート

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最後に、2016年10月3日ISM製造業景況指数発表時のチャートを見てみましょう。前月の大きなインパクトのあった発表から1か月たって、3円50銭以上下げてから10月の発表を迎えることになりました。

今回のチャートでは、発表直後に上下に15pips程度の変動を見せ、その後も小幅ながら上昇トレンドを形成していきました。しばらくして3分の1ほど値を戻してからはレンジ相場に移行していきます。

この時に発表された指数は、市場予想【50.4】、結果【51.5】とさほどの乖離はありませんでしたが、前回発表値が【49.4】だったことから景気回復の兆しが見られていると短期的に市場に受け止められた可能性が高いです。その結果が一時的な上昇トレンドを形成したのでしょう。

しかし、すぐにレンジ相場に移行したことから考えると市場の受け止めは冷静で、そこまで楽観視できる材料ではないと判断したと思われます。

これも、市場の予想の想定内であれば為替相場への短期的なインパクトは大きくないことを良く表しているチャートだと言えるでしょう。

 

関連記事非農業部門雇用者数をFX初心者が活用するには?過去チャートの動きも徹底検証

 

まとめ

ここまで、ISM製造業景況指数がどのようなものか、為替相場にどのような影響があるのかを過去チャートなどを交えてご紹介してきました。

この指数が景況感を図る上で欠かせない数値であること、今後の景気を知る先行指標として非常に重視されていることがご理解いただけたでしょう。

また、相場への影響という意味では短期的なインパクトは小さいものの、予想値と乖離があった場合は大きな値動きがあることもお分かりいただけたのではないでしょうか。

アメリカの景気動向をマクロ視点で見るには、非常に有用な指数ですので是非活用していくことをおすすめします。また、発表直後の相場を狙う際は予想値と乖離がある場合のシナリオをしっかり組み立ててエントリーすると、利益を取りやすいでしょう。

ファンダメンタルズ派にもテクニカル派にも有効な指数ですので、毎月の発表は欠かさず取り入れることをおすすめします。


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