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鉱工業生産指数を分析してFXトレードの質を上げる方法とは?


為替相場では重要視すべき経済指標がいくつもあり、ファンダメンタルズ派のみならずテクニカル派のトレーダーを悩ます要素でもあります。

鉱工業生産指数もその一つで、GDPなどと比較して速報性があり、景況感の判断をする上で有用な指標として重宝されています。聞きなじみの薄い用語かも知れませんが、時として相場に大きな影響をもたらすことがありますので要点をしっかり抑えておくようにしましょう。

この記事では鉱工業生産指数がどのようなものか、為替相場にもたらす影響がどのようなものかをご紹介していきます。景況判断のデータをトレードに取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

鉱工業生産指数とは

鉱工業生産指数は世界中で独自に算出されているもので、鉱業や製造業の生産動向を指数で表した経済指標のことを指します。最も注目されるのはアメリカの指数ですが、日本、ヨーロッパ、中国などもマーケットでは中止されています。

アメリカではFRBが発表しており、米経済を占う上では無視できない指標であり米ドルを主要通貨として取引しているのであれば必ず抑えておきたい指標と言えるでしょう。

基本的には各国とも毎月発表しており、アメリカは15日前後、日本では経済産業省が毎月下旬に発表しています。

主に重視される指数は生産指数で、その中でも付加価値額をベースとした指数が良く用いられます。ニュースなどで取り上げられるのもこの指数であり、FXトレードをする上ではここを抑えておけば基本的に問題はありません。

鉱工業部門は雇用者数の観点から国の経済に大きな影響を持っており、経済指標を取り扱う上ではかなり重きを置くべき指標であると言えるでしょう。

 

主要国の鉱工業生産指数

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鉱工業生産指数はアメリカだけでなく、他の主要国の指数も為替相場に影響を及ぼします。ここでは、各国の指数についてご紹介していきます。

 

ユーロ圏

ユーロ圏では欧州委員会統計局によって集計されていて、月ごとに指数が発表されています。鉱工業部門はGDPでもかなりのウエートを占めており、鉱工業部門の生産活動は経済の中心ともいえる重要なファクターと言えるでしょう。

ユーロ圏は基本的に移動に制限がなく流動性が高いこともあり、この指数は大きな意味を持っています。毎月の振り幅が大きいため注視する必要のある指標であり、為替市場への影響も大きいのでユーロを扱っているトレーダーは毎月チェックしておくのが賢明でしょう。

 

イギリス

イギリスでは国家統計局が毎月中旬に指標を発表しています。GDPでも鉱工業の割合は高いため、経済動向を反映する指標として重視されています。

ユーロ圏と違って毎月の振り幅は小さく良くも悪くも安定していますので、短期的には市場への大きな影響はありません。ただし、予想値から大きな乖離が見られたときは乱高下を見せることになります。

ポンドはもともとボラティリティの大きな通貨ですので、このような相場になった際は慎重なトレードが求められます。事前のシナリオ作りをした上でエントリーをしておくようにしましょう。

 

アメリカ合衆国

世界最大の経済大国アメリカの指数には世界中から視線が注がれます。GDPに占める鉱工業部門の割合も大きいため、経済活動に与える影響も必然的に大きくなります。

指数は非常に安定した数値を毎月計上しており、近年では前月比で±1%を超えることも滅多にありませんそのためめ、通常であれば短期的には市場へのインパクトはそこまで大きくないと言えます。

しかし、予想値と乖離があった場合は、米ドル/円でも瞬間的に50pips程度の値動きが見込まれますので油断はできません。

 

日本

経済産業省が毎月下旬に発表しています。日本の場合は、景気の転換点と鉱工業生産の転換点がほぼ一致しており、経済動向を知る上では避けることのできない指標と言えます。ファンダメンタルズ派は必ず把握しておくべき指標です。

前月比の振り幅が大きいのが特徴であり、市場もある程度その当たりは織り込んだ値動きになる傾向にあります。こちらも予想との乖離で瞬間的に大きな変動を見せるため、情報には常に注意を払わなければなりません。

 

為替相場へ与える影響

鉱工業生産指数の発表で為替相場にはどのような影響があるのでしょうか。アメリカの例で考えてみましょう。

アメリカでは毎月中旬に発表され、指数は前月比で何%上昇したか下降したかで表されます。この数字がプラスであれば経済に好影響ですし、マイナスであれば悪影響となります。

よって、プラス数値の場合は好景気の判断でドル買い、マイナス数値の場合は不景気の判断でドル売りということになるのです。

もちろん、他の要素も絡まりますので一概には言えませんが、基本的にはこの考え方をしておけば良いでしょう。

もう少し具体的に考えていくと、アメリカの場合は鉱工業生産指数の発表時に相場が大きく動くことは少ないです。事前の市場予想である程度、相場に織り込まれますのでよほどのサプライズがないと短期的な影響は受けないのです。

もちろん、予想との乖離が大きい場合は市場へのインパクトがありますが、乖離も想定内に留まることが多く為替相場への影響はある程度限定されていると考えておけば良いでしょう。

 

チャートの過去の値動きから特徴を探る

ここからは、アメリカの鉱工業生産指数発表時の過去チャートから実際にどのように為替市場への影響があるのかを調べていきたいと思います。

※画像は全て、米ドル/円の5分足チャートを使用

 

【2016年8月16日】鉱工業生産指数発表時のチャート

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まずは、2016年8月16日の鉱工業生産指数発表時チャートを見ていきましょう。発表直前から上昇トレンドが形成されており、発表後もそのまま上昇トレンドが継続する相場となりました。

発表直後からの変動幅は30pips前後ですが、これは鉱工業生産指数発表の影響よりもその1時間ほど前に発表された「消費者物価指数」によるものだと考えられます。「消費者物価指数」発表直後にドル高局面に突入し、そのままこの影響で相場が継続したとみるのが自然でしょう。

鉱工業生産指数は予想が【0.3%】、結果が【0.7%】で乖離も少なく、発表による短期的な市場へのインパクトはほとんどなかったと考えられます。

このように、この指標は想定の範囲内であれば市場へのインパクトは少なく、むしろ前後の指標発表の影響をそのまま受けることも珍しくないのです。

 

【2016年9月15日】鉱工業生産指数発表時のチャート

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次に、2016年9月15日の鉱工業生産指数発表時チャートをご覧ください。こちらも直前の相場の流れがそのまま続いているのが見て取れるかと思います。発表直後も鉱工業生産指数が影響した形跡は見受けられず、短期的なインパクトはほとんどないと言ってよいでしょう。

この時の発表は、予想が【-0.2%】、結果が【-0.4%】で乖離もほとんどなく市場への影響はほとんどありませんでした。

ここ2,3年では予想の乖離が大きいものが少なく、よって鉱工業生産指数発表時のチャートは大きな値動きのあるものは少ないのが現状です。

ファンダメンタルズ派の人はデータとして収集しておく必要がありますが、テクニカル派の人は率先して狙う必要はない指標と言えるかもしれません。予想との乖離があればインパクトがありますので、その時は狙ってみても良いでしょう。

 

まとめ

ここまで、鉱工業生産指数がどのようなものか、為替相場にもたらす影響がどのようなものかをご紹介してきました。

この指数が、GDPの大きな割合を占めていることから経済において重要な意味を持っている指標であることはご理解いただけたでしょう。ただ、短期的な市場へのインパクトとしては少なくファンダメンタルズ派の人向けの指標であることもお分かりいただけたかと思います。

鉱工業生産指数発表時を狙ったトレードは重視しなくても良いですが、経済動向を知ることはトレードを有利に進める上で必要なことです。

鉱工業生産指数の実情を把握することが、その国の経済を知る上で欠かせないことですのでトレードの質を上げるのであれば知っておいて損はないでしょう。


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