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消費者物価指数が為替へ与える影響は?過去データから徹底検証


個人消費がGDPの7割を占めるアメリカ合衆国では、消費者の経済活動や購買意欲は常に注視されています。消費者物価指数は、消費者の行動につながる指標として最も重要視されており、経済動向を語る上では欠かせないものとなっています。

この記事では消費者物価指数とは何か、為替相場にはどのような影響があるのかを過去データも交えながらご紹介していきます。

経済指標をトレードに活用したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

消費者物価指数とは

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消費者物価指数とは、消費者物価の変動を示す数値のことです。略称でCPI(Consumer Price Index)と呼ばれることもあります。世界各国で集計されている指標で、「経済の体温計」とも称されるほど経済動向を顕著に表すものです。

アメリカでは、毎月15日前後に労働省労働統計局から発表されています。都市部で平均的に購入されているサービスや商品の物価が、どのように変化しているかを表すもので、食品とエネルギーを除いた「コア指数」の動きが特に注目されています。

年率2%の明確なインフレターゲットを設定しているアメリカにとって、消費者物価指数は最重要インフレ指標であり、ここを基準に金利の引き上げ・引き下げが検討されることも少なくありません。

CPIが低い水準であれば購買意欲を刺激するため利下げの根拠になりますし、高い水準であれば利上げを実施してインフレ抑制に動くことになるのです。

物価の変動を明らかにする消費者物価指数は、国民の生活水準を示す指標とも言えるでしょう。

 

為替相場への影響度

消費者物価指数は物価の変動を示すもので、言い換えるとインフレを表す指標でもあります。インフレが過度に進めば人々の生活が困窮し、ひどい場合には社会不安に陥る可能性もありますので、そうならないよう政府はインフレを抑制します。

この場合、FOMCは金利の引き上げを実施してインフレを抑える政策を取ります。先述した通り、アメリカのインフレターゲットは年率2%ですので、ここを基準として利上げの判断を下す可能性が高まってくるのです。

すなわち、消費者物価指数が高まると利上げの可能性も高まることがお分かりいただけるでしょう。

そして、アメリカの金利が上がれば、利益を求めるトレーダーがドルを買いますのでドル高基調になります。よって、米国消費者物価指数の数値と米ドル通貨の関係はこのようになります。

 

【消費者物価指数上昇⇒インフレ懸念⇒利上げでインフレ抑制⇒ドル高】

 

逆に消費者物価指数のマイナス数値は、消費者の購買意欲の低下や物価の低下を意味し、FOMCは購買意欲を刺激するために利下げの判断をする可能性が高くなるのです。

アメリカの金利が下がれば、他国通貨との相対的判断により投資家がドル売りに走りますのでドル安基調になります。よって、米国消費者物価指数の数値と米ドル通貨の関係はこのようになります。

 

【消費者物価指数下降⇒デフレ懸念⇒利下げで購買意欲を刺激⇒ドル安】

 

短期的な相場への影響

消費者物価指数は政策金利にも影響を与える可能性があるため、相場へのインパクトは大きいです。

毎月の発表時のチャートにおいても即座に反応が見られ、短期的な影響も大きいと言えるでしょう。予想と結果の乖離が大きいときや、プラスとマイナスの境で異なる結果が公表されたときは特に値が大きく動きますので注意が必要です。

 

中期的な相場への影響

中期的にも影響は大きいと言えます。最終的に政策金利が発表されるFOMC声明までのトレンドを形成していくこともあり、中期的な指標としても有用に活用できるでしょう。

FOMCの声明発表時のトレードでは、内容がどのようなものであっても対応できるよう複数のシナリオを用意して臨めば、ここでも収益を得ることができるでしょう。

 

過去チャートの値動きを検証

ここからは、消費者物価指数発表時の過去チャートから為替市場への影響がどれくらいあるのかをご紹介していきたいと思います。

※画像は全て、米ドル/円の5分足チャートを使用

 

【2016年9月16日】消費者物価指数発表時のチャート

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まずは、2016年9月16日の消費者物価指数発表時のチャートから見ていきましょう。発表直前のレンジ相場から、指数発表後は一転急激な上昇をみせ、その後もしばらくは上昇トレンドを形成しドル高の局面となりました。

発表直後は35pipsの変動があり、その後も上昇を続け2時間程度でおよそ50pipsほどの変動幅となっています。

この時の消費者物価指数コアの発表は前月比ベースで、予想が【0.2%】、結果が【0.3%】と微増でした。消費者物価指数発表時は市場の反応も敏感でこの程度のズレでも大きく値が動くこともしばしばあります。

また、市場では利上げへの期待が高まっていることもあって、好材料が揃ったこともありドル高の局面へ推移したものと思われます。

 

【2016年10月18日】消費者物価指数発表時のチャート

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続いて、2016年10月18日の消費者物価指数発表時のチャートを確認していきます。こちらは発表直後に急激な下落を見せたかと思えばすぐ上昇に転じ、さらに発表から1時間後には上昇分をほぼ全て戻す下落を見せるという目まぐるしい相場となっています。

発表直後は20pips弱の変動で、この一連の値幅は40pips程度でした。激しい乱高下を終えてからはもみ合いが続き、方向感の乏しいレンジ相場へと推移しています。

この時の消費者物価指数コアの発表は前月比ベースで、予想が【0.2%】、結果が【0.1%】と微減でした。短期的にはトレーダーたちの様々な思惑や駆け引きが作用し、このような荒れた相場になりがちです。

落ち着いた相場となってからは、もみ合いとなっていますのでトレンドの判断としては難しい指数発表だったと言えるでしょう。

 

【2016年11月17日】消費者物価指数発表時のチャート

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最後に、2016年11月17日の消費者物価指数発表時のチャートを見てみましょう。こちらのチャートでは発表直後に大きく上下して、その後も上昇下降を繰り返す荒れた相場になっているのがお分かりいただけるかと思います。

発表直後は40pipsほどの値動きがあり、その後も最大で55pipsほどの値幅となっています。

この時の消費者物価指数コアの発表は前月比ベースで、予想が【0.2%】、結果が【0.1%】と微減でした。上下に大きく動いていたのは、トレーダーたちの思惑が交錯した結果だと思われます。

相場が落ち着いてからもしばらくは上昇トレンドで推移しドル高の局面が続いたのですが、これは消費者物価指数の影響よりもその後のイエレンFRB議長の発言が大きく影響したと思われます。

11月17日当日の発言で「利上げを遅らせることによって後々利上げのペースを早めるリスクを避け、早期に適切に利上げを実施する」と述べ、早期利上げへの市場の期待がドル高局面を招いたと考えられます。

このように、消費者物価指数はインパクトが大きいですが、それ以上に影響力のある発言や指標発表がある場合はそちらが優先されます。経済指標や要人発言には、常に注意を払わなければならない良い例と言えるでしょう。

 

まとめ

ここまで、消費者物価指数とは何か、為替相場にはどのような影響があるのかを過去データも交えながらご紹介してきました。

消費者物価指数が経済動向の根幹に関わる重要な指標であることはご理解いただけたかと思います。最重要インフレ指標として、政策金利決定に影響を与えることもお分かりいただけたことでしょう。

指数発表時にも十分にインパクトのある重要指標ですので、トレードする際は他のトレーダーの思惑に引っ張りまわされることなく、事前に立てたシナリオの中でエントリー、決済をするようにしましょう。


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