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日銀短観がFXの為替市場に与える影響は大きい?世界的に注目される指標


為替市場では、世界経済を牽引するアメリカの経済指標が最も注目を集めています。雇用統計やFOMCの声明発表など、相場に絶大なインパクトを与える指標が多く存在します。

しかし、日本にも同じように為替相場に影響を及ぼす指標があるのです。もちろん、アメリカほどではないですが市場の注目を集めているものがあります。それが日銀短観です。

日本の景況感を図る物差しとして国内外の投資家たちの注目が集まっている指標ですので、しっかり抑えておきましょう。

この記事では日銀短観とはどのようなものか、為替相場への影響も考えながらご紹介していきます。日本の経済指標をトレードに取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

日銀短観とは

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日銀短観とは日本銀行が四半期ごとに発表する経済指標の一つで、正式名称を「主要企業短期経済観測調査」と言います。

上場企業や中小企業など1万社以上を対象として、調査を行っています。企業のアンケート回答率が99%以上と非常に高く、アンケート実施後の発表が早いことが特徴です。

アンケート実施は3月、6月、9月、12月の年4回実施されます。アンケートを回収して翌月後には発表するという、経済指標の中では群を抜いて早い速報性があるため、短期的な指標として活用しやすいと言えるでしょう。

調査項目としては、在庫や売上、雇用、設備投資など多岐に渡りますが、最も注目度が高いのは「業況判断指数(DI)」です。これは調査対象企業に景況感を聞いたもので、日本経済の動向を良く表している指数として重要視されています。

調査方法は単純で、景況感が「良い」と答えた企業のパーセンテージから「悪い」と答えた企業のパーセンテージを引くだけです。たとえば、「良い」が35%で「悪い」が20%なら、業況判断指数は15ということになります。

業況判断指数はややアナログなイメージがありますが、数字では測れない経営者の心理状況を良く表しているとして、日銀の金融政策決定時の重要な判断材料となっているようです。

日銀短観は、近年世界的にも注目度の高い指標となっており、海外でも「TANKAN」として注目を集めている無視できない指標となっています。

 

為替相場への影響度

ここからは、日銀短観が為替相場にどのような影響をもたらすのかをご紹介していきます。この指標は、当然のことながら日本の景況感を表すものですので結果が良ければクロス円の通貨ペアに影響が出ることとなります。

景気の良し悪しを判断する簡単なポイントは、業況判断指数がプラスかどうか、前四半期より結果が良かったかどうかです。両方を満たしていれば、基本的には景気は上向きであるとの判断で問題ありません。

景気が良くなれば、企業投資や個人消費が進みお金の流通量が増えます。すると、物価が上昇し相対的にお金の価値が低下するインフレ状態に。そして、過度なインフレによる社会不安を発生させないために、日銀によって金利を上げる政策が実施されます。

日本の金利が上がれば日本の通貨を持って利益を得ようとする投資家が増えますので、通貨高すなわち円高になります。流れを簡単にまとめるとこのようになります。

 

【日銀短観業況判断指数(DI)上昇⇒インフレ懸念⇒利上げでインフレ抑制⇒円高】

 

逆に景気が悪くなれば、企業投資も個人消費も冷え込みお金の流通量が減少します。物価が下落しデフレ状態になるため、日銀は利下げを行い購買意欲の刺激を図ります。

日本の金利が下がれば日本の通貨を持っていてもメリットがないとみられて、円売りをする投資家が多くなり円安になってしまうのです。流れをまとめると下記のようになります。

 

【日銀短観業況判断指数(DI)下降⇒デフレ懸念⇒利下げで購買意欲を刺激⇒円安】

 

日銀短観は日本の経済動向と景況感を表す指標ですので、日銀の金融政策の判断基準ともなっています。四半期に一度の発表は、しっかりと収集するようにしましょう。

 

過去チャートの値動きを検証

ここでは、日銀短観発表時の過去チャートから為替市場への影響度をご紹介していきたいと思います。

 

【2016年4月1日】第1四半期日銀短観発表時のチャート

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まずは、2016年4月1日の日銀短観発表時のチャートから見ていきましょう。発表直後は小幅な変動でしたが、10分後に急激な下落をしてその後は上昇下降を繰り返しながら下降トレンドへと推移していきました。

発表直後は5pipsほどの変動でしたが、10分後からは激しい値動きとなり最大の値幅は50pipsまで拡大しました。その後は下降トレンドを形成し円高の局面となりました。

この時の日銀短観大企業製造業業況指数(DI)は、予想が【+8】、結果が【+6】と微減でした。予想より減ったにもかかわらず円高となったのは、前回のプラス判断と合わせて依然日本経済が堅調であると、市場は受け止めたのでしょう。

日銀短観発表時は速報性に優れた指標であるため、数値に大きな乖離がなくても短期的に市場に影響を及ぼすことが多く、安易な気持ちでのエントリーは控えるようにしましょう。

 

【2016年7月1日】第2四半期日銀短観発表時のチャート

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続いて、2016年7月1日の日銀短観発表時のチャートを見てみましょう。発表直後の小さな値動きから、20分後には下降トレンドを形成し始めました。その後もおよそ8時間くらいをかけて下降トレンドとなり、円高局面のきっかけを作ったような相場となっています。

こちらも発表直後の初動はほとんどなく3pipsほどの値動きでしたが、徐々に大きな変動となり20分後からは下降トレンドへと移行していきました。およそ2時間での変動幅は35pipsとなっています。

その後も長い下降トレンドが継続し、8時間ほどで160pips以上も下落し円高の局面で推移していきました。

この時の日銀短観大企業製造業業況指数(DI)は、予想が【+4】、結果が【+6】と微増でした。日本経済は足元から堅調な印象であると市場は判断し、長い円高のトレンドとなったものと考えられます。

 

【2016年10月3日】第3四半期日銀短観発表時のチャート

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最後に、2016年10月3日の日銀短観発表時のチャートを見てみましょう。こちらのチャートでは、発表直後にやや大きな上昇を見せ、その後急激な下降を見せたかと思えばまた上昇するという目まぐるしい相場となっています。

発表直後の初動はやや大きく13pipsほどの値動きから、その後は上下に荒い動きを見せ最大で50pipsほどの値幅となっています。相場が落ち着いた後は、もみ合いが続き長いレンジ相場へと移行していきました。

この時の日銀短観大企業製造業業況指数(DI)は、予想が【+7】、結果が【+6】と微減でした。プラス指数が続いており、日本経済は堅調であるものの3か月連続での一桁プラスということで、これ以上の円高となるには材料が足りないと市場が受け止めたのかも知れません。

それが、その後の長いレンジ相場に表れたのではないでしょうか。

 

まとめ

ここまで、日銀短観とはどのようなものか、為替相場への影響なども合わせてご紹介してきました。

日本経済の動向や景況感を把握する上で非常に重要な指標であることはお分かりいただけたかと思います。世界的にも注目を集めており、為替相場へのインパクトが大きいこともご理解いただけたことでしょう。

発表時にも影響のある指標ですので、トレードする際は根拠をもってエントリーするようにしてください。短期的にはトレーダーの思惑に惑わされないよう、準備を整えた上でトレードに臨むようにしましょう。


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