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鉱工業指数と景気動向の意外な関連性とは?FXトレードへの影響度も考察


日本の重要産業の活動状況を総合的な観点から見れる指標として鉱工業指数があります。国の経済に大きな影響を及ぼす産業の状況が分かることから、市場関係者の間でも重視されている指標です。

FXトレードにも絡んできますので、国内の景気と鉱工業指数がどのように関係しているのかしっかり抑えておきましょう。

この記事では鉱工業指数がどのようなものか、為替相場への影響度がどれくらいかを過去チャートの検証と合わせてご紹介しています。鉱工業指数を重要経済指標として取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

鉱工業指数とは

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鉱工業指数とは、日本の鉱業と製造業分野における活動全般を把握し指数化した指標のことです。

鉱工業製品を製造している事業所において、生産や出荷などに関わる経済活動及び先行き2カ月の生産計画を捉えることで、日本の主要産業における経済活動を把握することを目的としています。

 

関連記事鉱工業生産指数を分析してFXトレードの質を上げる方法とは?

鉱工業指数の考え方

日本の経済活動全体の中の大きなウエートを占めている鉱工業での生産活動は、日本経済に直結する重要な要素です。生産量が多いということは、旺盛な消費に対応した結果と言えますので、好景気であるという判断ができます。

生産量の大小はそのまま景気を示すバロメーターということもでき、鉱工業指数を見ることで景況感を掴むことができるのです。

 

鉱工業製品

鉱工業製品はおよそ600品目が存在し、鉄鋼や一般機械、電気機器などのほかに食料品や衣料品など幅広く含まれています。これら製品の生産量を基準年100として指数化し、鉱工業活動全般の水準がどのように推移しているかを集計します。

 

指数

指数は全部で7つあり、生産指数、出荷指数、在庫指数などがある。取り分け多く取り上げられるのが生産指数で、これは国内で生産された製品量のことを指しています。製品量は付加価値額ベースと生産額ベースの2種類で表されますが、主に付加価値額ベースの生産指数に注目が集まります。

 

公表時期

毎月経済産業省によって公表されています。該当月の翌月末に【速報値】が、翌々月中旬に【確報値】が発表されています。市場において重要視されるのは速報値です。

 

為替相場への影響

ここからは鉱工業指数が為替相場にどのような影響を及ぼすのかをご紹介していきます。

鉱工業指数は鉱工業分野の生産活動全般を指数化したものですから、この指数の値が良ければ、基本的にはこの分野の生産量が多いということになります。生産量が多いのは消費が活発な証拠ですので、景気が良いことがイメージできるでしょう。

ですので、鉱工業生産指数の数値が良ければそれは好景気であるということが言えるのです。

 

短期的な市場への影響

景気の動向を教えてくれる鉱工業生産指数ですが、発表直後の市場へのインパクトはさほど大きくありません。

もちろん、予想と結果に非常に大きな乖離があった場合は影響がありますが、その場合でも荒い値動きになることはほぼありません。短期的には影響は限定的であると言えるでしょう。

 

中期的な市場への影響

短期的なインパクトは少ないとは言え、中期的には影響のある指標と言えます。鉱工業指数は先行き2カ月の生産計画も含んでいるため、今後の経済の動向を占う上で重要な指標なのです。

製造工業生産予測指数は速報性が高く、今後の方向性を知る参考値になりますのでファンダメンタルズ派の人は積極的に取り入れてみるのも良いでしょう。

 

過去チャートの値動きを検証

ここでは、鉱工業指数発表時の過去チャートを用いて、為替市場へのインパクトがどれくらいあるのかをご紹介していきたいと思います。

※画像は全て、米ドル/円の1分足チャートを使用

 

【2016年8月31日】鉱工業指数発表時のチャート

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まずは、2016年8月31日の鉱工業指数発表時のチャートから見ていきましょう。発表直後に小幅の下落を見せてから10分後には上昇トレンドに転じ、その後はレンジ相場へと推移していった相場です。

発表直後に5pips以上の値動きを見せ、10分後には値を戻しその後は上昇していきましたが30分間の値幅は10pips程でした。

この時の鉱工業指数は月次ベースで、予想が【+0.8%】、結果が【±0.0%】とやや乖離がありました。しかし、市場の受け止めとしては限定的で、荒い値動きもトレンド形成のきっかけともなりませんでした。

市場へのインパクトは極めて軽微だったと言えるでしょう。

 

【2016年9月30日】鉱工業指数発表時のチャート

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続いては、2016年8月31日の鉱工業指数発表時のチャートをご紹介します。発表直後はほぼ反応なしで1分後にやや下落し、15分後に下降トレンドを形成しその後はレンジ相場へと移行していきました。

発表直後は1pips、1分後に4pipsの値動きを見せ、その後は細かな上下動を繰り返しつつ15分後に下降トレンドを形成しています。と言ってもその間の値幅は最大で15pipsほどとなっており、市場への影響は限定的です。市場が落ち着いてからはもみ合いの局面となりました。

この時の鉱工業指数は月次ベースで、予想が【+0.5%】、結果が【+1.5%】と乖離がありました。しかし、市場はあまり反応せず値動きも大きなものはほとんどありませんでした。

乖離はあったものの市場が過敏に反応するレベルではなく、通常通りの相場として進んでいきました。トレンドを形成するにはもう少し乖離がないと厳しいということでしょう。

 

【2016年10月31日】鉱工業指数発表時のチャート

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最後に、2016年10月31日の鉱工業指数発表時のチャートをご覧ください。こちらのチャートも発表直後は動きがなく、その後緩やかに下落をして、およそ10分後からは強い上昇トレンドが形成されています。

発表直後から10分間は目立った動きがなく、その後から強い上昇局面となり30分間で35pipsほどの変動がありました。その後は上下動を繰り返しながらもいあいの相場へと転換していきました。

この時の鉱工業指数は月次ベースで、予想が【+0.9%】、結果が【±0.0%】と乖離がありました。

鉱工業指数が前回と同じくプラス水準と楽観視していたところが、横ばいの結果となったことで一時的ではありますが悲観的な向きが市場に広がった可能性があります。

このように市場への短期的なインパクトをもたらすこともありますので、指標発表時は気を抜かないようにしなければなりません。

鉱工業指数発表時の特徴

鉱工業指数発表時は基本的に大きな値動きはほとんどなく、発表前のトレンドがそのまま継続するか他の経済指標に飲み込まれる傾向が強いと言えるでしょう。

予想と結果の乖離などでサプライズ感が強いときは市場への短期的なインパクトは見られますが、そのほとんどは限定的ですので強く意識する必要はないかも知れません。

中期的に経済動向を分析してトレードに活用する場合は、積極的にデータ集めをすることをお勧めします。

 

まとめ

ここまで、鉱工業指数がどのようなものか、為替相場への影響度がどれくらいかを過去チャートの検証と合わせてご紹介してきました。

国の景気動向とその行方を表す上で重要な指標であることはご理解いただけたことでしょう。市場への短期的な影響はほとんどなく、数値の乖離にさえ注意していれば特に問題がないこともお分かりいただけたことと思います。

 

景気動向の現状と今後を左右する指数ですので、短期的な目線でなく中長期的な目線で有効活用することをおすすめします。


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