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ユーロ圏の失業率は深刻なレベル?FX為替相場への影響は?


失業率は国の経済動向を把握する上で重要な指標です。

失業率が低いということは企業の生産性が高いことになりますので、多くの労働者にお金が回り個人消費も活発になります。逆に失業率が高ければお金が回りにくくなり、企業投資も個人消費も滞るため不景気になります。

失業率は景気の行方を左右する重要な要素なのですが、ユーロ圏は失業率が高い傾向にあります。近年地域としても多くの問題を抱えており経済の見通しが不透明な状況が続いています。

この記事ではユーロ圏の失業率の状況と為替への影響をご紹介していきます。ユーロをメイン通貨として取引している人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ユーロ圏の失業率はどれくらい?

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失業率の定義は、総労働人口に対して職がないが働く意思のある人の割り合いのことです。

日本に住んでいると、失業率は5%を超えてくると高いイメージがあるかと思います。現在の日本ですと、4%前後の低い水準に留まっていますのでこのあたりを基準に考えている人も少なくないかもしれません。

しかし、ユーロ圏の失業率は10%以上です。ここ5年間の統計では、月ベースでみても10%を下回った月は1度もありません。多い時は12%を超える月もあり、非常に高い水準で推移しています。

これはユーロ圏失業率の平均値ですが、国別でみると20%を超えている国もあり経済の見通しはあまり良くないと言えるでしょう。

 

ユーロ圏はなぜ失業率が高いのか

失業利が高い理由は幾つか考えられますが、ギリシャやスペインなど経済危機に陥った国が少なからず存在することがまず一つです。

経済危機に陥った国はEUに援助してもらうため緊縮財政に乗り出さざるを得ず、福祉や医療サービスの削減、最低賃金の引き下げなどの施策を取ってきました。

これらの政策自体が雇用の機会を失わせており、これが人々の購買意欲の低下を招き、今度はそれが製造業やサービス業の倒産を招き、景気の悪循環をもたらしているということです。

景気が良くないこととは別に、ヨーロッパ人の気質も多少関係していると言われています。どういうことかと言うと、仕事をかなり選り好みすることが影響しているようです。

日本人のように「働かせてもらっている」という意識はあまりなく、特にフランス人などは「働いてやっている」という意識で仕事に臨むようです。

勤勉さを美徳とする日本人とは仕事への考え方が違うこともあり、このような要素も失業率の高さの一因となっていると言われています。

 

失業率の推移

基本的には10%以上で推移しているのですが、2013、2014年度は特に失業利が高い状況が続き、平均で12%前後の高い水準でした。2015年の後半からやや改善傾向が見られ、10%台の前半で推移してきています。

1桁台に入れるかどうか今後に注目したいと思います。

 

ユーロ圏失業率ランキング

ヨーロッパは総じて失業率が高い傾向にありますが、国別でも大きく内情が異なります。ランキング形式にしてみましたので、参考にしてみてください。

※2015年の失業率ランキング

順位 国名 失業率(%)
1位 ギリシャ 25.03
2位 スペイン 22.08
3位 キプロス 14.94
4位 ポルトガル 12.44
5位 イタリア 11.91
6位 スロバキア 11.49
7位 フランス 10.38
8位 ラトビア 9.88
9位 アイルランド 9.45
10位 フィンランド 9.3

いかがでしょうか。よく名前を聞く国が多くて驚かれた人もいるかもしれませんね。

イタリアやフランスなどの先進国でも10%を超えてしまっています。ギリシャやスペインは20%を超えてから一向に改善の兆しが見えず、未だ危機的な状況と言えるでしょう。

ユーロは他にもイギリスのユーロ離脱や中東からの難民問題、極右政党の台頭など経済・政治ともに問題をはらんでいますので、今後も目が離せない地域です。ユーロをメイン通貨にしている人は、ヨーロッパ関連のニュースは常時手に入るようにしておきましょう。

特に政情不安などは通貨にダイレクトに影響が出ますので、情報収集は欠かさないようにしましょう。

 

為替相場への影響

ユーロ圏の失業率ですので、主にユーロ/円やユーロ/米ドルに影響が出ます。通貨への影響はシンプルで、失業率が高ければ経済動向が思わしくないということでユーロ安に、失業率が低ければ好景気の兆しありということでユーロ高になります。

先述の通り2015年の後半からは10%台前半で安定して推移しているため、最近は為替へのインパクトはそこまで大きくありませんが、小さいながらも影響は受けているのが実情です。

他の経済指標と同様、予想との乖離がある場合は大きなん値動きとなって表れますのでその点は注意が必要です。

また、今後1桁台の失業率に突入すればそれなりの影響が出る可能性がありますので、情報収集は随時行うようにしましょう。

 

過去チャートの値動きを検証

ここでは、ユーロ圏失業率の過去チャートを用いて、為替市場へのインパクトがどれくらいあるのかをご紹介していきたいと思います。

※画像は全て、ユーロ/米ドルの5分足チャートを使用

 

【2016年5月31日】ユーロ圏失業率発表時のチャート

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まずは、2016年5月31日のユーロ圏失業率発表時のチャートから見ていきましょう。発表直後に小幅な上下動を見せ、5分後から上昇トレンドを形成しその後も上下動を繰り返しながら上昇局面へと進んでいきました。

発表直後は8pips程度の値動きでしたが、5分後から徐々に30分後からは強い上昇トレンドを形成していきました。発表から2時間半ほどで40pipsほどの変動幅となっています。

この時のユーロ圏失業率は月次ベースで、予想が【+10.2%】、結果が【+10.2%】と乖離は全くありませんでした。上昇トレンドを形成したのは継続して失業率が低水準となっていることへ市場が好感を持ったためと考えられます。

大きなインパクトではありませんが、ユーロ高の局面を作るきっかけとなっていますので、ユーロ圏の失業率はそれなりの影響力があることがお分かりいただけるでしょう。

 

【2016年7月31日】ユーロ圏失業率発表時のチャート

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次は、2016年7月31日のユーロ圏失業率発表時のチャートを見ていきましょう。発表直後はほとんど動きはありませんでしたが、徐々に上昇トレンドが形成され、その後のユーロ高局面を作るきっかけとなった相場でした。

発表直後は動きはなかったのですが、徐々に緩やかな上昇トレンドとなり、およそ4時間で60pips程の値幅となりました。

この時のユーロ圏失業率は月次ベースで、予想が【+10.2%】、結果が【+10.1%】と乖離は
ごくわずかでした。継続して失業率が低水準であることと、予想よりもやや上向きの結果であることも市場からは好ましく受け止められた可能性があります。

小さな乖離であっても市場への影響はありますので、予想と結果には最新の注意を払ってトレードに臨むようにしましょう。

 

まとめ

ここまで、ユーロ圏の失業率の状況と為替への影響を過去チャートの検証と合わせてご紹介してきました。

ユーロ圏では全体的に失業率が高く、特に経済危機に陥った国は現在も危機的な状況にあり、地域全体を通して油断のできない場所であることがお分かりいただけたことでしょう。

ユーロ圏の失業率は為替市場でも関心が高く、一定のインパクトがあることもご理解いただけたかと思います。

ユーロは人気のある通貨ですが、政治・経済・地域的にも不安要素が多く渦巻いていますので、ヨーロッパ関連のニュースはこまめにチェックしてトレードをするようにしてください。


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