FX初心者の資金活用法!初期資金から増やし方までをご紹介
FXトレードが「少額でも大金を獲得できる」という売り文句は、どこでも聞こえてくるかと思います。現実に、それが最大のメリットとして宣伝され参入者も増え続けています。
ただ、これからFXを始めようという人は具体的にどれくらい資金があればトレードができるのか分からない人は少なくありません。また、これから専業トレーダーを目指そうという人も、最初の必要資金がいくらくらい必要なのか見当がつかないことも多いようです。
この記事では、FXで最初に必要な資金やその後の増やし方、専業トレーダーになるための初期資金など、FX資金に対する考え方をご紹介します。
FX初心者の人もこれから専業を目指している人もぜひ参考にしてみてください。
FXの仕組みから必要資金を検討する
FXに必要な資金を考えるために、まずはFXの仕組みをご説明します。FXは売買をする際、取引金額をそのまま支払うわけではありません。
トレーダーは証拠金だけをFX会社に預けて、取引終了後に発生した差額分のみを決済することになります。
具体的な例で言うと、1万ドルを購入する場合は100万円(1ドル100円で換算)を支払うわけではなく、証拠金だけを預けます。
そして、1ドル105円のときに決済をしたとすると、購入時の差額5万円だけが支払われることになります。この時も105万円が支払われるわけではありません。もちろん、1ドル95円になれば差額の5万円をこちらが支払うことになります。
ちなみに、証拠金は預けるだけで、取引の損得に拘わらずトレード終了後に返ってきます。
いずれにしても、FXではこの証拠金があればトレードが可能であり、これを「必要証拠金」と呼びます。この必要証拠金は「レバレッジ」によって変わってきますが、先程の例でレバレッジ25倍だとすると4万円の証拠金で1万ドルを購入できます。
レバレッジに関しては下記記事も合わせてご参照ください。
リンクレバレッジの功罪を検証!初心者におすすめの運用方法とは?
必要証拠金があればトレードはできますが、相場は常に動いていますので証拠金と含み損の合計で口座残高がマイナスになると「強制ロスカット」となり、取引はできなくなります。ですので資金としては、証拠金プラス相場の上下に対応できる余剰資金が必要です。
この必要証拠金プラスアルファを、自分の経済状況と照らし合わせて自己資金として捻出しましょう。
具体的に必要な資金はいくら?
効率的に資金を増やしていくための初期資金としては、20万円くらいが妥当でしょう。これは、ドル/円を1万通貨購入することが無理なく継続していける資金です。
レバレッジ25倍で運用して1トレードあたりの損失を20pipsとすると、80回連続で負けれるという余裕があります。トレードの好不調の波を吸収するのに、十分な資金と言えるでしょう。
1トレードあたりの損失は資金の1%で管理しておくことが妥当であり、この場合ですと20万円の1%で2000円ですので20pipsという設定ができるわけです。
ここまでのゆとりがあれば、調子の悪い時が続いても市場から撤退することには中々ならないと思います。もちろん、売買ルールを守り続けることが前提です。
ユーロ/円やポンド/円をメインに取引したい人はもう少し資金を増やしても良いかも知れませんが、ユーロ・ポンドともに2016年現在は弱含みですので、さほど気にしなくても問題ないでしょう。
20万円は厳しいという人は、半分の10万円や4分の1の5万円で運用する方法もあります。この場合は、リターンが少なくなりますが通貨単位を5000や2500まで減らすのが良いでしょう。その分、資金が増えるスピードは落ちますがリスクヘッジの観点から致し方ないと割り切りが必要です。
リターンを減らすのがどうしても気に入らないという人は、1トレードあたりの損失を2%~5%程度に設定する方法もあります。この場合は損失がやや大きくなりますので、資金が底をつくリスクが高まることは念頭に置かねばなりません。
実践力を養うため少額資金でスタート
初心者の人は、大きなリターンを最初から求める傾向にありますが何事にも順序というものがあります。しっかりと実践力をつけるために、まずは少額資金でのトレードから始めるようにしましょう。
1通貨単位からの超少額トレードも可能ですので、ここで地力をつけていきましょう。少額資金については下記記事も参考にしてみてください。
リンクFXは10円からでもできる?初心者におすすめの少額運用法
資金管理の考え方
資金を増やしいていくための基本中の基本として、資金管理は厳しくしなければなりません。当サイト内でも繰り返し言及していますが、重要度は非常に高いです。
資金管理ができない人は、積み上げた利益を1トレードで簡単に吹き飛ばしてしまうことも珍しくありません。
1トレードでの損失は常に定額にしておくことが、利益を積み上げ資金を計画的に増やしていくために欠かせないことなのです。
資金管理については、下記記事の「適切な資金管理を実施する」の見出しも参考にしてみてください。
リンクFX初心者がよくやる失敗とは?その原因と解決策を徹底解説
専業トレーダーになるために必要な資金
初心者の人にはまだ必要ないかも知れませんが、ゆくゆくはここを目指してトレードをしている人も多いことでしょう。専業トレーダーは、FX取引をしている人が最終的に到達したい地点でもありますので参考までにご紹介しておきます。
専業トレーダーとは、文字通りトレードのみで収入を得て生活する人のことを指します。ということはトレードで収入を得続けなければ生活が成り立たないわけですから、初期資金としては最低限生きていくための生活費なども計算に入れておいた方が良いでしょう。
トレーダーと言っても人間ですから、どれほどトレードに自信があってもミスをすることはありますし、不運が続いて損失が重なることも十分にあり得ます。
そのような時に手持ち資金が少ないと、メンタルが不安定になりそれがトレードに影響し、ひいては収益にも影響していきます。そうならないための余裕を持てる資金も必要でしょう。
これらのことを踏まえて推奨されている初期資金は、「運用資金2000万円+3年間の生活費+α」です。生活費を稼ぎつつ資金を増やしていくのは生易しいことではありません。
調子の悪い日が続いて資金が減っていく時のプレッシャーは想像を絶するものです。メンタルに絶大な自身を持っている人でも、非常に厳しいと言われています。
そう考えると上記に挙げた金額は決して多くはありません。専業トレーダーを始める最低金額と考えても良いでしょう。専業トレーダーとして成果を出していくのは、それほど大変だということです。
完全な実力と潤沢な資金ができるまでは、専業ではなく働きながらのトレードを続けていくのが良いでしょう。資金が少ないうちは、この方が効率よく資産を増やしていくことができるからです。
専業トレーダーへの道は非常に険しいですが、上記のことを踏まえた上で、それでも絶対的な自信があるのであればチャレンジする価値はあるでしょう。
まとめ
ここまで、FXの初心者から専業トレーダーまで、資金に対する考え方をお伝えしてきました。
テクニックにばかり目がいきがちですが、総じて資金管理が重要であることがご理解いただけたことと思います。ここをおろそかにせず、まずは身の丈に合った資金で着実なレベルアップをしていくようにしましょう。
FXの継続的な資産運用にこの記事をお役立ていただければ幸いです。
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