FX初心者がよくやる失敗とは?その原因と解決策を徹底解説
インターネットの普及でオンラインによるFX取引が気軽にできる時代になりました。それに伴って短期売買による取引に人気が集まり、初心者も容易にFX参入が可能となりました。
しかし、FX初心者が増加するにつれて失敗例も多く聞かれるようになり、資産が減っていく一方だと言う話もよく耳にします。そして、初心者には共通する失敗例や陥りがちな考え方があるようです。
なぜ、初心者は失敗してしまうのか、資産が増えないのか、その原因や解決策をこの記事ではご紹介していきたいと思います。是非参考にしてみてください。
この記事の目次
短期売買とは
初心者に人気のトレード手法である短期売買。まずは、短期売買とは何かを簡単にご説明しておきます。これは次の日にポジションを持ち越さず、その日のうちに何回も取引をして手仕舞ってしまう方法のことを言います。1日の中で取引する機会が多く持てるため、オンライントレードが普及してからは主流の取引方法となっています。
さらに、その中でも保有時間の長さによってデイトレードとスキャルピングトレードとに分かれています。
デイトレード
ポジションを数分~1日に渡って保有するトレード手法です。一般的には、1日に1~10回程度の取引回数になることが多いようです。1回のトレードで狙う利幅は、10~100pipsくらいでしょう。
瞬間的な取引ではなく、ある程度ゆとりをもった取引ができるため人気の手法です。
スキャルピングトレード
こちらはポジションの保有時間が非常に短く、超短期売買とも呼ばれています。数秒~数分くらいの間で取引を重ねていきます。1日の間で数十回~数百回の取引を行います。1回の取引では数pipsを狙い、これを何度も繰り返し利益を積み上げる手法です。
とにかく瞬間的な取引を繰り返し行うため、瞬発力が大事になってきます。トレードに刺激を求める人には最も人気がある手法と言えるでしょう。
よくある失敗例
初心者がトレードをすると基本的には失敗続きになるのですが、同じようなところでつまづく傾向にあるようです。ここでは、その中でもよくある失敗例をいくつかご紹介していきます。
根拠なくポジションを持つ
初心者に非常にありがちなのですが、とにかく相場に参加したくて全く根拠がなくてもポジションを持ちたがる人がいます。これは典型的な負けパターンです。相場には全て根拠があり、そこに基づいたトレードをするから利益が得られるのです。根拠なくトレードをするのは、ただのギャンブルでありトレードとは言えません。
エントリー時に根拠なりエントリー後の仮説なりを立てたうえでトレードすることは必須項目と言えるでしょう。
損切りラインを変更する
初心者はエントリー時に決めていた損切りラインを変更してしまうことがよくあります。
相場が反転して自分の損切りラインが近づいてくると、ラインの変更を繰り返しいつまでたっても損切りをしないのです。これはFX取引において最もやってはいけないことの一つです。この行為が常態化してしまうと、適切な資金管理からは程遠い状態となり資金の減り方も非常に早くなってしまいます。
そして、損切りラインを変えることに慣れてしまうと、今度は損切りラインを全く置かずにエントリーをするようになってしまいます。こうなると最悪です。あとは破産に向けて一直線に突き進むのみとなります。
エントリー時に損切りラインと利確ラインを定めておくことは、FX取引の基本中の基本です。ここをないがしろにしては、資金を増やすことなど到底できません。
負けを取り戻そうとして取引金額を大きくする
これは負けが続いて熱くなってしまう時に起きがちな現象です。要はこれまでの負け分を早く取り戻そうとして、最初に設定していた金額を超えた取引を繰り返すようになるのです。
当然ですが、こうなると勝てるものも勝てなくなりひたすら負けトレードをするだけになってしまいます。これはギャンブルでも同じであり、熱くなって感情的になった時点で負けは確定していると思いましょう。
初心者が失敗に陥りやすい考え方
初心者の失敗例を見てどのように感じられましたか。ピッタリ当てはまるものやドキッとしたものがあったのではないでしょうか。大抵の初心者は先の失敗例と似たようなことを経験します。そして、このような失敗をするのはある共通した考え方があるのです。
それは、浅い経験値に頼った勘のみで取引をしてしまっているということです。言い換えれば、自分の中で根拠に基づいたルールがないままにトレードをしているということです。その結果、無意味なポジションを保有したり、損切りラインを変更したり、取引金額を大きくしたりしてしまうのです。
「何となくこれから上昇トレンドになるだろう」「反転したけどもう少し時間がたてば戻ってくるだろう」「次は勝てそうだから金額を多めにして取引しよう」、このように根拠のない自信から間違ったトレードをする人たちが初心者には非常に多いのです。
では、このような間違った考え方をしないためには、どうすれば良いのでしょうか。
失敗しないために必要なこと
初心者が失敗しないためには、相場の根拠に基づいた取引をすること、取引の際のルールを明確化し絶対に守ること、この2つが非常に重要になってきます。この2つを徹底的に守れば、基本的に失敗することなくレベルアップしていくことができるでしょう。
ここからは、具体的にどのような方法があるのかをお伝えしていきます。
エントリーする際の根拠を明確にする
無駄なエントリーをしないためには、エントリーする際の根拠を明確にしておきます。たとえば、「ダブルボトムの直後にこのラインを越えたら買いでエントリーする」「三角持ち合い後のブレイクアウトは2波目でエントリーする」など、各自のエントリーする根拠を持っておかなければなりません。
そして、その際に損切りラインと利確ラインも決めておくのが望ましいでしょう。特に損切りラインは絶対に決めておかねばなりません。この時点で決めておかないと、相場が逆に動いたときにいつまでたっても損切りできないということになりがちです。大負けする人は大抵このパターンに陥ります。
利確ラインも初心者のうちは決めておいた方が良いかも知れません。ただ、根拠をもって相場が読めるようになっていれば、動きを見ながらズルズルと保有して利益を伸ばしていくのがベストです。
エントリー時の損切りラインは絶対に変更しない
これは絶対に守ってほしい約束事だとお考えください。これが守れないとFXで勝つことは非常に難しくなります。特に短期売買では、これを守ることがとても大事になってきます。
短期売買では、短時間で少ないpipsのトレードを積み重ねていきますので、相場が反転してもまたすぐに戻るということはよくあることなのです。そのために、損切りラインを変更して相場が戻るのを待つということを容易にしてしまう初心者が多い傾向にあります。
しかし、これは非常に危険な行為で、これに慣れると損切りラインの重要性を認識しなくなり、いずれは損切りラインそのものを置かなくなることに繋がっていきます。そして、勘のみに頼ったトレードをするようになり、巨額の含み損を抱えて破産するという最悪のシナリオに突き進んでいくことになるのです。
これは大げさな話ではなく、このようにして沈んでいった初心者は数知れず存在します。一度決めた損切りラインは絶対に動かさないことを肝に銘じてトレードに臨んでください。
適切な資金管理を実施する
これも大負けせずに長くトレードを実施していく上では欠かせないことです。トレードする金額を明確化しておくことは、破産せず確実に資金を積み上げていくためにとても大切なことなのです。
まず大前提として、FX口座に投入する資金は余剰資金であるべきです。ここに生活費を投入するなどはもってのほかです。消えてしまっても問題ない資金の中でトレードをするようにしてくださいね。
これを踏まえて、1回のトレード金額は口座資金の1~2%程度に抑えましょう。これはロスカットした時の金額のことです。口座に100,000円があるのなら、1,000~2,000円がロスカットされても良いように取引をするということです。こうしておけば、1回あたりのトレードで失う可能性のある金額を限定できますし、何より管理が非常に容易になります。
口座資金が増えていけばその分トレード金額も大きくなって利益が膨らんでいきますし、負け続きになってもトレード金額はその分小さくなりますから損失も限定されていきます。負け続けている時の精神的負担も幾分やわらぐことでしょう。
本来の資産運用とはこのような形であるべきで、FXは無謀なギャンブルをするためのトレードではないということを心に留めておいてください。
まとめ
ここまで、FX初心者の失敗例とその考え方や解決策をご紹介してきました。
初心者が陥りやすい失敗やその考え方が似通っていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。また、適切に対策を取れば大きな失敗をすることがないこともご理解いただけたでしょう。
本来のトレードのあるべき姿で、FXを資産運用の手段として活用していきましょう。
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