雇用統計発表時はOCO注文で取引すべき理由!リスク回避のための取引ポイント
米国雇用統計はFXをする上で意識せざるを得ない指標です。
値動きの不規則さにこの時間帯は取引をしない投資家も存在するなど、トレーダーへの影響は小さくありません。
また、注文の仕方にもいろいろと工夫がなされているのも特徴の一つです。その中でも、利確と損切り注文を入れておき手堅く決済のできる「OCO注文」は、人気の注文方法と言えるでしょう。
この記事では「OCO注文」による米国雇用統計への対応についてご紹介していきます。OCO注文の経験がある人もない人も、雇用統計をトレード材料としたい人はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
米国雇用統計の狙いどころ
米国は世界経済全体に及ぼす影響が大きいため、為替にも顕著にその傾向が表れます。そのため、雇用統計の内容次第で為替が大きく動きその値幅を狙った手法が数多くあるのです。
狙いどころは大きく分けて2つあります。1つはどちらかに大きく動く初動を、20~30pipsで切り上げて利確してしまう方法。もう1つは発表直前まで発生していたトレンドを把握しておき、発表後にどのように動くかのシナリオを複数立てて、第2波の動きで利益を得る方法です。
どちらも独特の動きをしますので慣れが必要ですが、2つ目の方法が手堅く利幅を伸ばせる可能性が高いためおすすめです。
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米国雇用統計戦略の注意点
有力な手法が多い雇用統計を用いた戦略ですが、値動きの大きさだけを目当てにこの相場に飛び乗って大きな損失を抱えてしまうトレーダーは後を絶ちません。
何の対策も立てずにチャレンジするには、あまりにもリスクが大きいのが雇用統計発表時の相場です。適切な対策を立てて、この相場に挑むように注意しましょう。
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スリッページの大きさ
大きな値動きが発生した時によく起こるのがスリッページです。雇用統計が発表されてから成り行き注文をしても、スリッページのために+30pipsくらいで約定されることは全く珍しくありません。
さらに、約定した時には既に相場が反転して大損ということもよくある話です。安易な飛び乗りは絶対にしないようにしましょう。
初動の飛び乗りは危険
初動で大きく値が動きそのままトレンドを形成することもありますが、素直にそのままいくことはむしろ少ないと言えるでしょう。初動はストップ値を入れたトレーダーの注文を巻き込んで動く傾向が強く、その後相場が反転することが非常に多いと言えます。また、その後行ったり来たりを繰り返して複雑な相場になることもあります。
少なくとも初動の方向に飛び乗って注文するのは、最も損をする危険性が高いエントリー方法になりますのでシナリオも何もない状態での飛び乗りはしないようにしましょう。
事前の損切り注文
損切りを成行で決済注文するのもおすすめできません。雇用統計発表時は値動きが非常に荒くなることが多いですので、損切りを決断してる間に相場がどんどん進んでしまうことも大いにあり得ます。
さらに先に触れたスリッページの大きさのため、自分がストップ注文したポイントよりも+数十pips先で決済されてしまうこともあり大きな損失を抱えることになってしまいます。
そのような事態にならないよう、必ず事前に損切り注文は設定しておくようにしましょう。特におすすめできるのが、利確も損切りも同時に注文できる「OCO注文」です。
OCO注文とは
米国雇用統計関連の手法で有効な注文方法として、OCO注文がよく挙げられます。これは、指値注文と逆指値注文を同時に出し、どちらかの注文が約定すればもう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文のことです。
新規注文と決済注文どちらにも適用できるため、様々な注文ができるのが魅力です。
たとえば、現在の米ドル/円レートが102円で、新規注文の逆指値を103円で買い注文したとします。その約定後に102円の損切り決済注文と104円の利確決済注文を、同時に設定することができるのです。
事前にシナリオに即した注文ができるため、値動きの大きい相場では非常に役立つ注文方法と言えるでしょう。
米国雇用統計はOCO注文が最適
「雇用統計発表時はOCO注文で取引すべき理由!リスク回避のための取引ポイント」に詳しく書いていますが、米国雇用統計の相場ではOCO注文が適しています。さらに、この注文にIFD注文を加えた「IFD OCO注文」が最も適していると言えるでしょう。
この相場は値動きが荒くスピードも非常に早いため、値動きに合わせて判断をしていると利益を取り逃がすか損失を抱える結果になってしまいます。
このような結末を回避するために「IFD OCO注文」が有効です。
新規注文を指値か逆指値で注文しておき、さらにそのエントリーポイントを軸とした決済注文をあらかじめ利確と損切りどちらにも入れておくことで、急な相場の反転があったとしても利益を取り逃がさず、損失を拡大することを防ぐことができます。
新規注文してから、決済を指値・逆指値で注文するのは変動の大きい相場ではリスクがあります。
決済注文を入れている間に、為替が急激に変動し大きな損失を被ることが十分に考えられるからです。また、取れていたはずの利益が相場の急激な反転によって取り逃がすこともよくあることです。
事前に新規注文と決済注文の利確と損切りを同時に出せることで、値動きの荒い相場でも想定していたシナリオ通りに進めることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、上記の「IFD OCO注文」注文を2種類作っておき、雇用統計が改善と悪化どちらに転んでも対応できるようにしておくことも有効な方法です。
相場が下がることを見越した注文と、相場が上がることを見越した注文の2つを事前に用意しておき、どちらかが約定した時点で片方の注文は取り消すやり方です。
これによって、雇用統計がどのような発表であっても約定することができ、その後の利益の取り逃がしも損失の拡大も防ぐことができます。
おすすめのFX会社
相場が激しいときに重要な要素になるのが、注文の「約定力」と「スリッページ発生率」です。事前にシナリオを立てOCO注文でしっかり、新規・決済注文ともに設定をしていても、その値で約定してくれなければ利益幅の減少、損失幅の拡大を招くことになります。
そこで、この2つの要素を満たすFX会社を2つご紹介します。
マネーパートナーズ
マネーパートナーズは約定力6年連続No.1の実績を持つ大手FX会社です。約定力は常時100%と言われるほど安定力が高く、スリッページに至っては設定がないほどで常に狙ったレートでの約定が可能です。
約定拒否もスリッページも存在しないマネーパートナーズであれば、雇用統計時の荒い相場でも安心した取引ができるでしょう。
公式サイトマネーパートナーズの公式サイトはこちら
FXプライム by GMO(GMOクリック証券)
FXプライムも強力なシステムで非常に高い約定力に定評があります。約定力は基本100%、スリッページもほぼ発生することはなく発生したとしても3pips以内に全て約定することを標榜しています。
こちらも、急激な相場であっても安定した取引をすることができるおすすめのFX会社です。
公式サイトFXプライムの公式サイトはこちら
まとめ
ここまで、「OCO注文」による米国雇用統計への対応についてご紹介してきました。
相場が荒い値動きを見せるときには、通常の注文方法では思わぬリスクを負うことがあることがご理解いただけたことでしょう。OCO注文であればこれらのリスクを排し、シナリオ通りのトレードが可能であることもお分かりいただけたことでしょう。
また、OCO注文を適切に実行するためには「約定力の高さ」と「スリッページ発生率の少なさ」を満たしたFX会社も必要となりますので、選定も確実にしなければなりません。
OCO注文をマスターして雇用統計発表時の相場を攻略できるように、当記事で紹介した対策をぜひ参考にしてみてください。
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