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2017年度の米ドルの見通し!為替相場はトランプ大統領の暴走がカギ?

米ドルは世界で最も流通している通貨であり、その影響力は絶大です。アメリカの経済規模は世界最大であり、そのGDPは世界全体の4分の1を占めています。

アメリカの経済状況はそのまま世界の経済状況を表すとも言われており、FXトレードに関わる人であれば最も注視すべき国と言えるでしょう。

2017年現在、トランプ政権となってどのような経済政策が打ち出されるかが最大の関心事となっており、トランプ大統領の発言には市場からの注目が集まっています。

この記事では、2017年の米ドルの動向についてアメリカ合衆国の経済事情や直近の値動きの推移などを合わせてご紹介していきます。2017年度の米ドル絡みのトレードに苦慮している人は、ぜひ参考にしてみてください。

アメリカの経済事情

アメリカ合衆国は言わずと知れた世界最大の経済大国です。世界GDPの4分の1を占めているだけあってその影響力は凄まじく、良くも悪くも世界経済の行方を左右するのがアメリカ経済と言えるでしょう。

アメリカ経済が世界に及ぼす影響

アメリカ発の不況は歴史上数々ありました。近年ではリーマンショックが記憶に新しいでしょう。

サブプライムローンの焦げ付きに端を発したアメリカ大手投資銀行「リーマンブラザーズ」の破綻は世界同時不況を引き起こし、アメリカの失業率は5%から10%台へ、ヨーロッパではギリシャ破綻危機や欧州債務問題など深刻な問題が次々と発生しました。

影響が少ないと予想されていた日本でさえ、株価がバブル後最安値を更新したり史上最高となった円高によって製造業が衰退するなど計り知れない影響を受けました。アメリカ経済は世界経済の中心であるため、その動向は常に注視しておかねばなりません。

アメリカ経済の特徴

アメリカ経済は突出して高い「個人消費」がその最大の特徴と言えるでしょう。アメリカGDPの全体に占める割合は70%を超えており、アメリカ経済全体を牽引する要素となっているのです。

そのため、アメリカ経済の好不調は個人消費が活発かどうかにかかっていると言えます。それを図る指標として最も重視されているのが、「米国雇用統計」というわけです。その中でも取り分け注目されるのが、「非農業部門雇用者数」「失業者数」の2つの指標です。

個人消費は労働者の数が安定しているか、その労働者が十分な収入を得ているかにかかっています。そのため上記2つの指標は非常に重要であり、月に1度の「米国雇用統計」発表時には為替市場が大きく乱高下することも珍しくありません。

テクニカル分析中心のトレーダーもこの時間帯だけはトレードをしないという人も多く、それだけ影響力の大きい指標と言えます。

米国雇用統計については下記記事でもご紹介しておりますので、合わせて参考にしてみてください。

FXで一番重要な指標「米雇用統計」を徹底解説!実践的な戦略は?

雇用統計とFXチャートの連動を徹底解説!過去6か月分のデータを検証

成長を続けるアメリカ経済

世界経済全体が成長鈍化の流れの中にあってもアメリカ経済は順調に成長しています。リーマンショックの発生した2008,2009年を除けば近年に限っても2%台の成長を持続しているのです。

アメリカは投資に積極的な国民性であるため、金融緩和への反応が強いことが景気回復に
大きな役割を果たしていると言えるでしょう。有望なIT企業が多く存在するために優秀な人材が集まりやすいことや、シェール革命による資源大国としての地位獲得も経済成長に多大な貢献をしています。

いずれにせよアメリカ経済は世界経済の要ですので、アメリカ関連の経済ニュースや指標にはよくよく注意してトレードに臨む必要があるでしょう。

米ドルの特徴

米ドルは世界最大の流通量を誇る世界の基軸通貨(キーカレンシー)です。供給量は12兆米ドルであり、世界の隅々にまで米ドルは行き渡っていると言えます。貿易の決済でも大部分は米ドルで取引され、かつてはその割合は9割とされていました。

近年は9.11の同時多発テロやイラク・アフガンへの対テロ戦争、2008年のリーマンショックなどの世界を揺るがす事件が数多く発生したこともあり、米ドルの信用は落ちてきているのが現状です。

とは言え影響力が世界最大であることは変わっておらず、先進国の日本でさえ輸入時の貿易決済通貨は依然7割程度が米ドルであり、その優位性は今なお維持されています。

FXトレードにおける米ドル最大の強みは為替情報が入手しやすいことにあります。FX会社では当然のこと、TVや新聞などの各種メディアでも米ドル関連のニュースやレポートは頻繁に流れています。証券会社によっては株式や国債金利などの関連情報も入手しやすく、その豊富な情報量は米ドルで取引する最大のメリットと言えるでしょう。

初心者にとっては値動きが比較的穏やかであることもメリットの一つです。取引量が世界最大であることから機関投資家などの影響をダイレクトに受けることは少なく、乱高下が発生しにくいのです。最初に取引する通貨としては米ドルがリスクも少なく、安心してトレードできる通貨でしょう。

ただし、2017年度以降抑えておくべきリスクとしてトランプ政権運営の不透明さが挙げられます。今後の政治経済ニュースには特に注意を払っていかなければなりません。

米ドル値動きの推移

ここからは米ドル/円の直近1年間の値動きの推移を確認していきましょう。画像は米ドル/円の週足チャートです。

2016年度は97円台後半~120円での取引となっています。年初での下落と上昇、6月までの長期的な下落と6月後半の荒い値動き、9月までのレンジ相場から11月以降のトランプ相場による上昇トレンドからやや値を下げて今後どうなるかといった相場です。

2016年初の下落

まず、2016年初めの下落はロシア・トルコの関係悪化や原油価格下落などの世界的なリスクオフの流れによるもので、安全資産である円買いが加速したためです。米ドル/円でも例外なく円高の局面となりました。

2016年1月後半の戻し~4月までの下落

1月後半に上昇したのは日銀によるマイナス金利導入の追加金融緩和策によるものです。そのため全面的な円売りの局面を迎えることになりましたが、効果は一時的なものでした。これは「これ以上の金融緩和策が出ないだろう」という市場の見方が広がったためで、結果的には元の水準に戻すことになってしまいました。

その後は、3月16日のFOMC声明ではアメリカの利上げペースが年4回から2回になったことや、4月の安倍首相の発言で「恣意的な為替市場への介入は慎むべき」とあったことなどもあって、4月まで下落の流れは止まることはありませんでした。

2016年6月の一時的な大変動

2016年6月後半にはブレグジットによって大きな値動きがありました。大手メディアの報道とは異なり、離脱派が勝利したことで市場は混乱し穏やかなな動きで知られる米ドル/円でさえ1日で10円程度の変動を見せました。

2016年7月~9月までのレンジ相場

7月はブレグジットへの反動や参院選の自民党圧勝などの影響によるアベノミクス推進への見通しから、円売りが進みますがこれも一時的なものでした。その後はアメリカ大統領選挙の行方や利上げの方向性に関心が集まりレンジ相場へと移行しています。

2016年11月以降のトランプ相場

2016年11月にトランプ大統領就任が決定すると、開票日はトランプ氏の政治運営の不透明さからドル売りが加速しましたが翌日以降からはドル高の局面へと移行していきました。

これは経済界出身のトランプ氏への期待と12月の利上げへの期待感によるものなどが理由としては挙げられます。実際に12月にはFRBが利上げを発表しさらに上昇トレンドの流れとなりました。

その後はトランプ大統領による「7か国の入国規制」を含む大統領令の乱発などで、ややリスクオフの流れもありドル安からレンジ相場の局面を迎えており、今後どうなるか市場も様子見と言う段階と思われます。

2017年の米ドルはどうなるか

上記を踏まえて今後の米ドルがどうなるかを予想してみたいと思います。アメリカ経済自体は堅調に推移し順調に成長を続ける可能性が高いこと、今後も利上げは実行されていくことを考えると、110円から130円のレンジで推移するものと思われます。

IT企業を中心とした現在の好調な経済と、今後予定されている法人税減税などの財政政策が上手くマッチすればさらに好調さが維持されることでしょう。アメリカ経済そのものには大きな不安要素は見当たらず、今後の成長にも期待が寄せられています。

ただし、これは世界的なリスクが顕在化しなければの話で、アメリカ発の政治的な不安要素が数多くあることは意識しておかなければなりません。トランプ政権のイランへの強硬姿勢、南シナ海問題を始めとする中国との摩擦、アメリカ大使館のイスラエル移設による中東戦争、北朝鮮のミサイル問題など列挙するとキリがないほどの潜在的なリスクを抱えています。

アメリカ議会がトランプ大統領の暴走を抑え、適切な政権運営をできるようにコントロールできるかどうかが米ドル安定のカギになるでしょう。

まとめ

ここまで、2016年度の米ドルの推移と2017年度の展開予想、アメリカ経済の特徴などについてご紹介してきました。

アメリカ経済が世界全体に絶大な影響力を保持していることはご理解いだけたことでしょう。リーマンショックから立ち直って以降のアメリカ経済は成長を続けているものの、同時に世界的なリスクにさらされていることもお分かりいただけたことと思います。

2017年度の米ドルはリスクが顕在化しなければ順調に上昇していくことでしょう。アメリカと世界との摩擦が大きくならないことを願って、世界情勢に注意を払いつつトレードをしていくようにしましょう。

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