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ニュージーランドドルの為替予想!2017年度の見通しを直近の為替推移から検証

先進国通貨の中でも高金利であることから投資家の高い人気を集めているNZドル(ニュージーランドドル)。高いスワップポイントを求めてトレードする投資家が多いことでも有名ですよね。

世界経済全体が減速傾向の中、ニュージーランドの経済はどうなっているのでしょうか。2017年度のNZドルがどのように推移していくのか考えていきたいと思います。

この記事では、2017年のNZドルの動向についてニュージーランドの経済事情や直近の値動きなども考慮に入れた上でご紹介していきます。2017年度のNZドルのトレードを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

ニュージーランドの経済事情

ニュージーランドのイメージと言えば、雄大な大自然や牧歌的な風景などではないでしょうか。合わせて高金利であることから途上国の印象を持っている人が多いかと思いますが、実は完全な先進国です。

先進国を定義する指標は主に8つですが、ニュージーランドはその全ての要件を満たしています。また、1人当たりGDPは4万2,017米ドルで日本の3万6,211米ドルを上回っており、非常に豊かな国と言えるでしょう。

ニュージーランドの経済は近年好調を維持しており、2011年度以降のGDP成長率は毎年2%以上を記録しています。乳製品輸出を中心とした外需が好調であることと、近年成長著しい観光産業をメインとした内需も伸びていることから安定した経済成長を実現しているのです。

懸念は外需を中国経済に依存していることにあります。輸出先は1位が中国で19.9%、2位がオーストラリアで17.5%となっており、両国で4割近くの輸出を占めています。オーストラリアも中国が最大の輸出国であり、中国経済の影響を受けやすい国です。

よってニュージーランドは経済的に中国から直接の影響を受けるだけでなく、オーストラリアを介して間接的な影響も受けるため、中国経済に大きく依存している国だと言えるでしょう。

とは言え、中国経済に陰りが見えた2016年度夏以降もニュージーランドは順調に成長を続けています。これは内需が好調で経済を牽引できていることと、RBNZ(Reserve Bank of New Zealand:ニュージーランド準備銀行)の大幅な利下げで中国ショックを上手く回避できたことが要因でしょう。

このようにニュージーランド経済は、内需と外需ともに堅調であり安定した経済成長を継続している先進国なのです。

であるにもかかわらず、政府総債務残高の対GDP比率が30%台とOECD諸国で最低水準(日本233.8%、アメリカ110.1%)という財政状態も文句なしの国なのです。加えて政策金利が先進国の中ではトップクラスに高いことが、投資家からの人気が高い理由となっています。

経済が安定していて、通貨危機のリスクが極めて低く、それでいて政策金利が高いのがニュージーランド経済の特徴と言えるでしょう。

NZドルの特徴

先述している通り、NZドル最大の特徴は先進国最大の高金利通貨であるということです。主要先進国が1%未満の政策金利で推移している中、NZドルは1.75%と高い水準を維持しています。

高金利通貨の恩恵はスワップポイントで受けることができ、FX会社の中には1日60円ものスワップをもらえる業者も存在します。この場合、1年間で21,900円をスワップのみで受け取れるということになります。

もちろん他に高いスワップポイントが受け取れる高金利通貨は存在します。しかし、それらは南アフリカランドやトルコリラの新興国通貨であり、政治経済ともにリスクを抱えた国々です。投資としてはあまりお勧めできない、ハイリスクハイリターンの通貨なのです。

NZドルが優れているのは、政治経済ともにリスクが極めて少なく財政的にも安定した先進国であるにもかかわらず、高金利であるということです。さらに、NZドルは高金利が今後も継続する可能性が高いため、おすすめの投資先と言って良いでしょう。

ニュージーランドの経済自体は順調ですが、注意すべきは中国経済の動向です。NZドルは中国経済の影響をかなり強く受けますので、経済ニュースはしっかりチェックするようにしましょう。

NZドル値動きの推移

ここからはNZドル/円の直近1年間の動向を確認していくことにしましょう。画像はNZドル/円の週足チャートです。

2016年度は68円台~83円台の間で推移しています。年初での下落と半値戻し、6月までの長期的なレンジ相場と6月後半の変動、9月までのレンジ相場から10月以降の上昇局面を経て小幅なレンジ相場に突入して今後どのような相場に推移していくかと言う感じです。

2016年初の下落と半値戻し

2016年初は世界的なリスクオフの流れで円高に振れたことと、中国経済の減退が大きく影響しました。PMI(中国製造業購買担当者景気指数)が大きく悪化したために、連日サーキットブレイカー(株価売買等の強制中止措置)が発動するなど、中国経済に黄色信号が灯ったのです。中国経済への依存度が強いNZドルはまともに被害を被ったと言えるでしょう。

1月後半に上昇で半値ほど戻したのは、日銀によるマイナス金利導入発表などの措置に反応したものです。しかし、この影響は一時的なものですぐに元の水準に戻る結果となりました。

2016年2月~9月までのレンジと6月後半の変動

2月以降は中国経済問題も底打ち感が市場に広がり、上海総合指数も下げ止まりの傾向となりました。その結果NZドルも底打ちとなり、その後はレンジ相場へと推移し9月までは、大部分が72円~76円での取引が続くこととなります。この間のレンジは国内産業に上げ材料と下げ材料が存在したことで、相場が拮抗したためです。

6月後半の大変動は、ご承知の通りブレグジットの結果を受けてのもので、1日で10円ほどの荒い値動きとなりました。しかし、これは一時的なものでその後は本来のレンジ相場へと戻っています。

2016年10月以降の上昇トレンド

10月以降は上昇トレンドの局面を迎えていますが、これはアメリカ大統領選挙の影響を受けてのものです。11月にトランプ氏が当選した当日こそ円高に振れたものの、翌日以降は実業家のトランプ氏への経済政策の期待への表れかリスクオンの流れとなり、円安局面へと傾きました。

その後12月の調整局面を経て、今後どのように展開していくのかというところです。

2017年のNZドルはどうなるか

上記を踏まえて今後NZドルはどのように推移していくのかを考えてみたいと思います。相場としては76円~86円の間で推移するものと考えられます。中国経済が大きく崩れることがなければ、ニュージーランドの堅調な経済を背景に長期的には上昇基調と考えて良いでしょう。

現在のレンジ相場の流れは、決定打のある材料が出ない限りは継続する可能性が高いと思われます。材料の一つである「金利」については上下ともに材料があるため、様子見のためしばらくは据え置くと考えられます。

リスクオフになり得る材料としては、中国経済、ブレグジット、トランプ政権の政策の3つほどが考えられます。どの材料も大きな動きがあればリスクオフの流れは避けられず、一気に円高に振れる可能性は秘めています。

この内、最もインパクトが強いのはトランプ政権の政策です。中東の地政学的リスクが高まることや中国との摩擦が強くなれば、円高の流れに傾くことは間違いないでしょう。

そこまで無茶なことはしないと考えたいですが、世界情勢については細目にニュースをチェックするなどして対策を考えておきましょう。

まとめ

ここまで、2016年度のNZドルの動向と2017年度の展開予想、ニュージーランド経済の特徴などについてご紹介してきました。

ニュージーランドが先進国であることを知って驚かれた人も多いのではないでしょうか。NZドルは高金利な先進国通貨としてとても人気のある通貨です。

ただし流通量は円などと比較するとそこまで多くありませんので、中国経済の動向や世界的なリスクオフの流れになるともろに影響が出やすいとも言えます。

世界情勢や中国経済のニュースには最新の注意を払って、運用していくようにしましょう。

【参考】ニュージランドドル円の通貨ペアで一番有利なFX会社は?

2017年9月4日現在のニュージランドドルと円の買いレートとスワップポイントは次の通りです。

買いレート 78.68円
1万通貨あたりスワップポイント 20円~50円

ニュージランドの政策金利は1.75%と比較的高い金利となり、ニュージランドと日本の二国間金利差が大きく、スワップポイントが狙い目の通貨ペアです。

ただ、スワップポイントはFX業者ごとで大きく異なりますので、ニュージーランドドル円の通貨ペアを取引するなら、下記の表を参考にスワップポイントが高い業者で取引しましょう。

【ニュージーランドドル円取引でスワップポイントが高いFX業者TOP5】

ヒロセ通商 SBI FXトレード DMM FX 外為ジャパン GMOクリック証券
スワップ金利

60円

44円

43円

43円

42円

最小取引通貨

1,000

1

10,000

1,000

10,000

スプレッド
(取引コスト)

1.0銭

1.79銭

1.2銭

1.2銭

1.2銭原則固定

公式HP 公式HP 公式HP 公式HP 公式HP 公式HP

※2019年4月現在

上記の比較表の通り、ニュージーランドドル円で取引するなら、ヒロセ通商やDMM FXの口座がオススメです。

お役に立てばシェアしてくださいね。

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