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トルコリラは危険な為替?トルコの政情不安も含め2017年度の見通しを徹底解説

近年ロシアとの対立やクーデター未遂、対IS戦争などの政情不安が頻発しているトルコ。

高金利通貨であるトルコリラは、依然として人気がありますが、政治的・経済的リスクもあり、投資には慎重になる方が良いでしょう。

この記事では、2017年のトルコリラのレート推移についてトルコの経済事情や直近1年間の値動きなども参考にしつつご紹介していきます。今後のトルコリラのトレードに不安を抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

トルコの経済事情

トルコは今後の経済成長が期待されているVISTA(V:ヴェトナム、I:インドネシア、S:南アフリカ、T:トルコ、A:アルゼンチン)の一角を担う国です。地理的にヨーロッパとアジアを繋ぐ場所に位置しており、歴史的にも要所として重要視されてきました。

産業構成は6割弱がサービス業、2割強が工業となっており、先進国型の経済と言えるでしょう。総人口8000万人のうち若年人口層が厚く今後も増えていくと予想されていることから、豊富な労働人口を抱えることが見込まれています。地理的な優位性もあり、今後も経済成長は続くものと考えられています。

現在のGDPは世界18位ですが、このような背景からトルコ政府は2023年に世界10位の経済大国となることを目標として掲げており、ますますの発展が期待されています。

自国経済が好調である一方で短期的なリスク要因は多く抱えています。ISやクルド人勢力との対立、イラク・シリアなどの紛争地帯と隣接している地政学的リスク、ロシアとの対立、エルドアン大統領の独裁体制などが主なものです。

現在トルコ政府は海外からの企業誘致を活発に行っていますが、治安が悪化したり紛争が激化したりすると撤退する企業は今後増えていくことになりトルコ経済を直撃するでしょう。

また、エルドアン大統領は非常に強硬であることで知られており、2015年11月には領空侵犯したロシア戦闘機を撃ち落としたこともあるほどです。このような行動が頻発すると世界的なリスクオフの流れが押し寄せることになるでしょう。

また、エルドアン大統領の独裁は中央銀行への圧力と言う形でも表れており、政策金利の利下げを強行させたこともありました。

このように多くのリスクを抱えているトルコですので、短期的には何が起こってもおかしくない状況でありトルコリラの運用には最新の注意が必要だと言えるでしょう。

トルコリラの特徴

トルコリラ最大の特徴は政策金利の高さにあり、その数値は8.0%となっています。高金利通貨として人気のある南アフリカランドの7.0%よりも高い水準となっており、投資家の関心を集めています。

スワップポイントは、高いFX業者で1日あたり87円となっており、1年換算では31,755円を受け取れる計算になります。現在の31円程度のレートで考えると、レバレッジ1倍でも年利10%以上となりかなりの高利回りであることがお分かりいただけるでしょう。

リスクが高すぎるのでおすすめはできませんが、最大レバレッジ25倍であれば250%の利回りです。

ちなみに、スワップポイントはFX業者ごとに価格が違いますので、安い業者ですと半分以下のスワップしか受け取れません。業者は慎重に選ぶことをおすすめします。

トルコリラは短期的にはリスクを多く抱えていますが、中長期的には大きな成長が見込めることから人気の高い通貨となっています。リスクを適切にコントロールできれば非常に魅力的な通貨と言えるでしょう。

トルコリラ値動きの推移

ここからはトルコリラ/円の直近1年間の値動きを見ていきしょう。画像はトルコリラ/円の週足チャートとなっています。

2016年度は29円~43円ほどの値幅で推移しています。全体的な流れを簡単に言うと、年初からの下落と一時的な戻し、5月の下落と6月の大変動、12月までの緩やかなダウントレンドと年末から2017年初にかけての大きな下落を経て今後どのように移行していくかと言う流れになっています。

2016年初の下落と一時的な戻し

2016年初は中東情勢の悪化により地政学的リスクが高くなったことや上海総合指数が大暴落したことなど、世界的なリスクオフの動きが加速したことで大きく下落しました。加えてトルコの利下げ予想が市場に広がったこともトルコリラ下落の一因となっています。

特に中東情勢の悪化は、近くに位置するトルコは地理的要因もあってトルコリラは大きく売られる結果となってしまいました。

その後中央銀行が1月19日に政策金利の据え置きを発表したことで下げ止まり、さらに日銀がマイナス金利導入を発表したことで世界的に円安局面となったことからトルコリラも買われることとなりました。ご存知の通り、この動きは一時的なものですぐに元の水準まで下落することとなります。

2016年5月の下落と6月の大変動

しばらくはレンジ相場が続きますが、5月に再び下落します。これは5月5日にダウトオール首相が辞任したことによるものです。エルドアン大統領の強硬姿勢を諌める役割を担っていたダウトオール首相が辞任に追い込まれたことで、大統領の金利引き下げ強硬が現実味を帯びてきました。市場にはそのような観測が一気に広がり、トルコリラ安の局面となっていきます。

さらに6月にはブレグジットによって世界的リスクオフの動きが激しくなり、リスク資産であるトルコリラは大きく売られることとなりました。

2016年7月~12月にかけてのダウントレンド

その後7月以降は大部分の通貨は元の水準まで戻したのですが、トルコリラは回復基調とはなりませんでした。これは7月15日のクーデター未遂事件が発生し、国内の政情不安定な要素が続いたことからトルコリラの信用は戻らず12月にかけて下落の一途を辿ることとなってしまったのです。

10月以降のリスクオフの下げ止まりやトランプ相場により、ほぼすべての通貨が円安に振れる中、トルコリラは国内政治の不透明感から下落トレンド及びレンジ相場が続くこととなっています。他通貨のように上昇トレンドとなることはありませんでした。

2016年年末から2017年初にかけての大きな下落

年末から年初にかけてはまた大きく下落しています。これは依然として残る政権運営の不透明感と中東情勢の悪化懸念によるものでしょう。加えてトルコの経常収支が大きな赤字に見舞われる憶測が広がったことらもトルコリラは売られました。

結果として予想よりは少ない赤字額ではあったので、いったん下げ止まりを見せました。今後はここから上昇局面に乗れるかどうかというところでしょう。

2017年のトルコリラはどうなるか

ここまでのトルコ経済とトルコリラの特徴や直近の値動きを踏まえて、2017年度のトルコリラの動向を考えていきたいと思います。極端なリスクオフの影響を受けないことを前提にすると、28円~34円の間で推移していくものと思われます。

ただし、地政学的リスクへの懸念は多く存在します。隣接する中東紛争の悪化やそれに輪をかけてトランプ政権のイランへの強硬策などが合わさると最悪の事態も想定しておかなければなりません。

アメリカ大使館のエルサレム移設などが実現することも、第5次中東戦争の引き金となるため大きな脅威です。

国内的にはエルドアン大統領の独裁によって、中央銀行の独立性に対する市場の懸念が高まっていることもあり、強引な利下げが断行されたりすると一気にトルコリラが暴落することもあり得るでしょう。

その他ブレグジットや欧州での極右政党台頭など、世界的なリスクオフの要因となり得る事象は数多く存在します。世界情勢のニュースには常に関心を持ち続けてトルコリラを運用していく必要があるでしょう。

ただ中長期的な成長は間違いないので、リスクをどこまで許容できるかが運用する上でのカギとなります。

まとめ

ここまで、2016年度のトルコリラの値動きと2017年度の展開予想、及びトルコ経済の特徴などについてご紹介してきました。

トルコは豊富な労働人口を有し堅調な経済を背景に、今後も成長を続けていくことが見込まれる有望な経済国です。短期的には地理的なリスクや政情不安定さが懸念としてあるものの、中長期的には大きな成長をすることをほぼ約束されている国と言えます。

うまくリスクヘッジをしつつ中長期的に運用する通貨としてトルコリラはおすすめできます。利回りとしても魅力のある通貨ですので、余剰資金を少し割いて運用してみるのも良いかもしれません。

【参考】トルコリラ円のスワップ狙い取引で一番有利なFX会社は?

2017年8月30日現在、トルコリラと円の買いレートとスワップポイントは次の通りです。

買いレート 31.977 円
1万通貨あたりスワップポイント 70 円~120円

トルコは政策金利が8.00%(2017年8月現在)と高く、日本とトルコのニ国間の金利差が大きいため、スワップポイント狙いの取引としてオススメの通貨ペアです。

運用資金10万円で5倍のレバレッジをかけ、1年間保有すると、約5万円以上のスワップ金利が付きますのでかなり魅力的ですね。

ただ、スワップポイントはFX業者ごとで大きく異なりますので、トルコリラ円の通貨ペアを取引するなら、下記の表を参考にスワップポイントが高い業者で取引しましょう。

ヒロセ通商 GMOクリック証券 マネーパートナーズFX インヴァスト証券 SBI FXトレード
スワップ金利 116円 115円 97円 93円 92円
最小取引通貨 1,000 10,000 10,000 1,000 1
スプレッド
(取引コスト)
1.9銭原則固定

1.9(原則固定の適用対象外)

3.8銭原則固定 5.5銭原則固定 4.8銭原則固定
公式HP 公式HP 公式HP 公式HP 公式HP 公式HP

 

上記の比較表の通り、トルコリラ円で取引するなら、ヒロセ通商かGMOクリック証券がオススメです。

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