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2017年度の韓国為替の見通しを徹底予想!韓国ウォンは世界の景気次第?

経済基盤が不安定な韓国は、喫緊の課題として、北朝鮮のミサイル問題や日本・中国との外交問題など、多くの不安定要素を抱えています。

このような状況で、2017年の韓国ウォンはどのような値動きを見せるのでしょうか。

この記事では、2017年の韓国ウォンのレート推移について韓国経済の特徴や直近1年間の値動きなども参考にしながらご紹介していきます。今後の韓国ウォンのトレードの進め方を模索している人は、ぜひ参考にしてみてください。

韓国の経済事情

韓国GDPは世界第11位で今後も高い経済成長が見込まれているアジアの経済大国です。朝鮮戦争後疲弊していた国内経済は、日米による膨大な経済援助と技術援助によって「漢江の奇跡」と呼ばれる急激な成長を見せました。

高い経済成長力

1981年以降は1998年のアジア通貨危機発生の翌年を除いて、毎年高い経済成長を続けています。リーマンショック時においても、他の先進国が軒並みマイナス成長だったにもかかわらずプラス成長を達成。今後もアジア経済を牽引する役割を果たしていくことが期待されています。

主要産業

部門別GDPでは、工業が4割、サービス業が6割弱となっており、先進国経済としては工業の割合が多くなっています。半導体や通信機器、自動車などの産業が強く多くの製品が輸出されています。サムスンやLG電子など世界的なメーカーも多く輩出されています。

財閥の影響力

韓国経済を語る上で欠かせないのが財閥の存在です。その影響力は極めて大きく、2011年度の調査によると財閥10社の売上高は国内総生産の8割近くを占めており、財閥の景気がそのまま韓国の景気を左右するとも言われています。

取り分け三星財閥(サムスングループ)への依存度は高く、その売り上げは韓国GDPの18%にも及びます。2017年2月17日にサムスングループの実質トップの李在鎔(イジェヨン)副会長が贈賄容疑で逮捕されましたが、捜査の進展次第ではサムスンの経営状況に影響が出る可能性があります。引いては韓国経済にもダメージがあるかもしれません。

貿易依存度の高さ

韓国経済の最大ともいえる問題点は貿易依存度の高さです。盧武鉉大統領時代(2004~2008年)は50~60%程度でしたが、リーマンショック後にはその傾向がさらに強まり2011年は96%にまで達しています。日本とアメリカが3割未満であることを考えると、異常なまでの依存度であることがお分かりいただけるでしょう。

貿易依存度が高いことによる問題点は、世界経済から大きな影響を受けることだけではなく、輸出国との政治的な問題で貿易額が左右されることなども挙げられます。外的要因による影響度が大きいため、経済基盤が揺らぎやすいという脆さをもっているのです。

近隣諸国との対外問題

韓国は隣国北朝鮮と休戦状態であり、常に緊張を強いられています。現在の金正恩体制になってからは北朝鮮の挑発が激しくなっており、国際社会による経済制裁もレベルが上がってきました。孤立が一層深まってきた北朝鮮の暴発によって、最も被害を被る可能性が高いのは韓国でしょう。

また、最近はTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)配備によって中国との関係が悪化していることや、日本とは歴史問題で関係がギクシャクしていることなども課題として挙がっています。輸出依存度が高い韓国にとっては、日中との関係悪化は望ましくなく今後の展開には注意が必要でしょう。

韓国ウォンの特徴

韓国ウォンは新興国通貨の位置づけであり、取引量が少なく不安定な値動きをするためリスク資産としてみなされています。トレードする際は売られ始めた際の動きに注意しましょう。買い手が不在でそのまま急降下することがよくあるからです。

韓国は極端な輸出依存型の経済ですので、政府はウォン高を嫌う傾向にあります。輸出主導の経済活性を促進するため、金融当局がウォン高に介入している可能性も否定できません。トレードの際はこのような背景にも注意する必要があるでしょう。

2度の通貨危機

韓国では2度の通貨危機によって、急激なウォン安になった過去があります。

1つ目は1997年に発生したアジア通貨危機です。大量倒産と失業により当時の韓国経済は甚大なダメージを負い、IMF(国際通貨基金)の管理下で経済支援を受けることとなりました。ウォンの価値は1か月で半減し、国際的な信用は失墜してしまいました。

2つ目は2007年の「サブプライムローン問題」に端を発した、2008年の「リーマンショック」などを含む一連の世界金融危機です。当時の韓国はGDP成長率こそプラスを保ったものの影響は大きく、ウォンは半年で4割以上の下落となりました。元々弱かった内需はさらに弱まり、リーマンショック以降は一層貿易依存型の経済へとシフトしています。

韓国は貿易依存型経済であるため、世界的な経済危機などが発生すると国内経済へまともに影響を被ります。そのため、ウォンが乱高下しやすい性質を持っているのです。世界的リスクオフの流れになった際は、特にレート推移に注意が必要と言えるでしょう。

2017年の韓国ウォンの展望と近年の動向

堅調な経済成長を続ける韓国ですが、不安要素も多く抱えています。2017年の韓国ウォンはどのような動きを見せるのでしょうか。近年の動向も含めてご紹介していきます。

近年の韓国ウォンの動向

画像は韓国ウォンの直近1年間の月足チャートです。2016年初めの中国株暴落や中東情勢不安などによる世界的リスクオフの動きでの下落、6月のブレグジットによる変動、7月からの中国経済持ち直しによる回復とレンジ相場、11月以降のトランプ大統領当選によるリスクオンの流れでの上昇トレンドが1年間の主な動きとなります。

韓国経済自体は堅調ですが、世界経済の影響、特に中国とアメリカの影響を色濃く受けることがよく分かるチャートと言えるでしょう。

2017年度の韓国ウォンの展望

中国経済が安定してきたことと韓国経済が堅調であること、顕在化したリスクオフの動きは少なくなりつつあることから、上昇に向かうと考えられます。2017年度のウォン/円は0.095~0.103円程度で推移していくと予想します。

ただ、韓国を取り囲む環境は厳しさを増しているため、これらのリスクが表に出た時は暴落することもあり得ます。北朝鮮と中国の動静には絶えず注意が必要でしょう。

まとめ

ここまで、直近の韓国ウォンの値動きと2017年度の展望、及び韓国経済の特徴などについてご紹介してきました。

韓国は高い経済成長を続けているアジアを代表する経済大国ですが、貿易依存度が突出して高いため世界経済の動向に大きく影響を受けるというリスクも抱えています。

ウォン/円は基本的には上昇の傾向にありますが、周辺国との緊張関係が悪い方向に動き出せば、一気にリスクは高まります。特に北朝鮮の暴発には細心の注意が必要です。

ウォンは値動きの激しい通貨ですので、トレードの際は世界経済の流れに気を配りながら取引をするようにしましょう。

【参考】韓国ウォン円の通貨ペアで取引するならどの口座が一番お得?

2017年8月30日現在、韓国ウォンと円の買いレートとスワップポイントは次の通りです。

買いレート 0.098 円
1万通貨あたりスワップポイント 20円

韓国ウォンと日本円のスワップポイントは約20円で米ドル円と同程度です。しかし、売りスワップの場合、▲70円程度となり、米ドル円の2〜3倍となります。

一方、スプレッド(取引コスト)は6銭程度なので、米ドル円と比べても驚くほど高い通貨です。

また、韓国ウォン円の通貨ペアを取り扱うFX業者はSBI証券などのSBIグループしかありません。

これらのことから、「マイナー通貨である韓国ウォンをFXの通貨ペアとして取引するのは、非常に難易度が高く、FX初心者は手を出すべきではない!」と言えるでしょう。

安定して利益を出すなら、米ドル円やユーロ円、豪ドル円などの通貨がオススメです。

>>SBI証券の公式サイトはこちら

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