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2017年度のタイバーツの値動きを徹底予想!タイ為替の見通しは国内政情不安がカギ?

東南アジア圏でインドネシアに次ぐ経済規模を持つタイ。高い経済成長力でアジア経済において重要な役割を担っている経済新興国の一つです。

しかし、最近は2014年の軍部クーデターや輸出不振などが響き、他のASEAN諸国と比較すると高い成長は見られずやや低迷状態が続いていると言えます。また、中長期的な課題として少子高齢化があり、今後の労働人口の確保に不安を抱えています。

この記事では、2017年のタイバーツの値動きをタイ経済の特徴や直近1年間の動向なども参考にしつつご紹介していきます。今後タイバーツでのトレード方針を決めかねている人は、ぜひ参考にしてみてください。

タイの経済事情

タイはGDP世界第27位の経済中進国です。ASEANではインドネシアに次いで第2位の経済規模を持ち、1980年代以降の凄まじい経済成長を背景にここまで発展を遂げてきました。

とは言え、一人当たりGDPは5,742米ドルと世界平均の半分ほどしかなく、国民の生活水準は決して高いとは言えません。ここでは、タイ経済の特徴をいくつかご紹介していきます。

経済成長力の高さ

先述の通り高い経済成長力で国力を蓄え、ASEANで存在感を示してきました。取り分け1985~1995年までの10年間の成長は極めて高水準であり、年平均で9%の経済成長率を達成しました。

その後、アジア通貨危機やリーマンショック発生時はマイナス成長となるものの、そのたびに積極的な輸出や外国資本の参入などで危機を乗り越え成長を続けてきました。現在は1990年代前後の勢いはないものの、先進国と比較すればまだ高い経済成長を続けています。

今後は成長著しいヴェトナムやラオスなど他のASEAN諸国との競争に勝ち残っていけるかが焦点となっていくでしょう。

主要産業

タイのGDP構成比は農林水産1割強、工業4割強、サービス業が4割強となっています。農業は国際的にも競争力が高く、特にコメはタイの最重要農産物とされており世界市場においても高い評価を得ています。

また、寺院や遺跡、美しい海岸など豊富な観光資源を多く有することから、近年は観光業にも力を入れており2000年代から増加が続いています。2007年には1500万人、2015年には3000万人と順調に増え続けており、今後も観光産業は主要な外貨獲得手段として発展することが見込まれています。

海外企業の進出

1980年代以降から教育水準が上がったことと賃金の安さから、日本や欧米企業が多く進出するようになりました。関税特権を活用したASEAN諸国への輸出拠点として重宝されています。ただ、近年は賃金の高騰などもあり、より安価な労働力を求めてヴェトナムやラオスなどに進出する海外企業が増えているため、競争力の強化が課題となっています。

少子高齢化問題

先に述べた賃金の高騰はこの少子高齢化と関連しています。若年層の人口が減少傾向であり、労働力の確保が難しくなっていることが賃金の高騰を招いているのです。総人口は2020年をピークに減少に向かうというデータもあり、今後労働人口をいかに維持していくかが大きな課題と言えるでしょう。

政情不安

タイは国内政治が安定しているとは、お世辞にも言えない状況が続いています。政変や軍事クーデター、軍による民主化の弾圧など先進国では起こり得ないことが頻繁に発生しているのが現状です。

2014年には軍事クーデターによって政情は不安定な状態が続き、2015年には爆弾テロなども発生し治安も悪化しています。ちなみに、日本外務省はタイ渡航者に対して、「注意喚起情報」や「危険情報」を出し続けており、治安の悪さや政情不安のレベルが高い水準にあることは間違いありません。

タイバーツの特徴

タイバーツは途上国通貨ですが、近年の金利は低い水準が維持されておりスワップポイントもほとんど狙えませんので、為替差益を狙ったトレードとなります。

国内の政情不安が常時つきまとい、リスクが極めて高い通貨ですので上級者向けの通貨と言えるでしょう。また、準備預金制度が適用されているため、バーツを購入するには資金の30%を1年以上保管しなければならないため初心者が安易に手を出すのはおすすめできません。

タイの経済や国内情勢をしっかり把握し、中長期的に運用していく方針が定まってからチャレンジするのが良いでしょう。

流通量が少ない新興国通貨

タイバーツは世界的に流通量が少ない新興国通貨であるため、世界的なリスクオフの動きがあった際は影響を受けやすいです。世界情勢は注意深く見守っておく必要があります。

国内の政情不安とカンボジアとの紛争

タイは軍部によるクーデターが頻発する政情不安定な国ですので、大きな政変があった際はバーツの値動きも乱高下することがあります。また、国境問題でしばしばカンボジアとは紛争が勃発しており死者も多数出ていますので、この動向にも注意を払っておかなければなりません。

2017年のタイバーツの展望と近年の動向

今後もASEANの経済を牽引していく役割を担うことが期待されているタイですが、安定しない国内基盤に労働力確保の問題などを課題として抱えています。2017年のタイバーツがどのような値動きを見せていくのか近年の動向も参考にしながら考えてみましょう。

近年のタイバーツの動向

画像はタイバーツの直近1年間の週足チャートです。2016年初の世界的リスクオフの動きが強かったことと中国経済の不調も響いて下落局面が6月頃まで続いているのが確認できるでしょう。6月末の大きな変動はブレグジットによるものです。

その後、ブレグジットへの反発などもあってレンジ相場を10月頃まで形成しつつ、11月以降はリスクオフの流れもひと段落したこともあり、上昇局面へと移行しています。12月以降の調整局面となって現在もレンジ相場として続いていますが、今後はどのような局面を迎えていくかという相場感です。

2017年度のタイバーツの展望

近年不調が続いていた輸出がプラスに転換し、3年連続のマイナス成長から脱出したことで回復基調となっています。農業部門も収穫量が増えて好調に推移することが見込まれており、堅調な観光産業などと合わせて全体的にタイ経済は上向きになっています。

政情不安は続いているものの経済は好材料が揃っているため、タイバーツは底堅い値動きを見せるものと思われます。対円では、3.15~3.35円あたりで推移していくと予想します。

最も注意しておきたいのはカンボジアとの紛争が大規模なものになってしまった場合でしょう。先が見通せないような展開になってしまうと、リスク資産のタイバーツは大きく売られることになります。大きなリスクが顕在化してしまったときは、売り逃げることをおすすめします。

まとめ

ここまで、直近のタイバーツのレート推移と2017年度の展望、またタイ経済の特徴などについてご紹介してきました。

タイはASEANを代表する経済国ですが、慢性的な政情不安や労働力不足などの課題もあり経済の成長力に懸念があります。

とは言え、2017年度は2016年後半から経済が回復局面を迎えていることもあり、タイ経済全体が堅調に推移していくと考えられます。

タイバーツもそれに合わせて安定した値動きを見せることが予想されますので、リスクオフの流れには注意しつつトレードをしていけば良い結果が得られるでしょう。

【参考】タイバーツ円の取引で一番有利なFX会社は?

2017年9月2日現在、タイバーツ円の通貨ペアで取引できるFX業者は「OANDA JAPAN」など、かなり少ないFX業者しか取り扱いしていません。

タイは政策金利が1.50%(2017年9月現在)と高く、ニ国間の金利差が大きく、スワップポイントが期待できるものの、価格変動や流動性、取引コストの観点から、FX取引の通貨ペアとしてはオススメできません。

FX初心者が、安定して利益を狙うなら、米ドル円やユーロ円、豪ドル円などのメジャー通貨を狙うようにしましょう!

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