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2017年のインドネシアルピアはどう動く?経済好調で安定した値動きは続く?

世界最多1万3千以上の島々を抱える海洋国家のインドネシア。ASEAN諸国で最大の経済力を持ち、今後の成長も大いに期待されている経済新興国です。

しかし、インフラ整備の遅れや行政機関による判断の不透明性など、ビジネス環境の水準が非常に低いことも指摘されており、経済成長の足かせは存在します。

そんなインドネシア情勢を踏まえ、2017年度のインドネシアルピアは果たしてどのように推移していくのでしょうか。

この記事では、2017年のインドネシアルピアの動向をインドネシア経済の特徴や直近1年間のレート推移などと合わせてご紹介していきます。インドネシアルピアでのトレードに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

インドネシアの経済事情

インドネシアはGDP世界第16位の経済大国です。

1980年代後半からのハイレベルな経済成長力で発展を遂げ、ASEAN諸国最大の経済規模を誇るまでに成長しました。

しかし、一人当たりGDPは3,362米ドルと世界平均の4割程度しなく、貧困層の多さは深刻な社会問題となっています。ここでは、インドネシア経済の特徴をいくつかご紹介していきます。

経済成長力の高さ

ASEAN諸国に共通して言えることですが、インドネシアも例外ではなく高い経済成長力で発展してきました。1980年代後半からの成長は目覚ましく、1986~1996年は平均して毎年7.8%の経済成長を実現しました。

1997年に発生したアジア通貨危機で経済は大混乱に陥りますが、その後経済が落ち着いてからは安定して毎年4%以上の成長を見せています。リーマンショック時も経済が落ち込むことはなく、今後も順調に成長していくことが期待されています。

主要産業

インドネシアは伝統的な農業国であり、世界第1位の生産量を誇るココナッツや、世界第2位のオイルパームなどが積極的に輸出され外貨獲得資源となっています。鉱工業資源を豊富に有することでも知られており、金やスズ、ニッケルなどは世界有数の採掘量となっています。

工業も盛んで多数の海外企業が進出しインドネシア経済に多大な貢献をしていますが、ハードインフラ(道路・鉄道など)、ソフトインフラ(法律・行政など)共に整備が遅れており、ビジネス環境の整備が今後の課題と言えるでしょう。

貧困層の多さ

インドネシアのGDPは世界第16位ですが、総人口はアメリカに次ぐ世界第4位の2億5千万人以上であるため、一人当たりGDPは世界水準を大幅に下回っています。

貧困層(1日2ドル未満の生活)と呼ばれる人々は1億2千万人程度と推定されており、国民の半数を占めるまでになっているのです。先進国の仲間入りをするには、超えなければならない多くのハードルがあると言えるでしょう。

外交

独立以来の非同盟主義を貫いており、他国の軍隊の駐留も許していません。ASEAN諸国からは大国主義的な考えに警戒感を持たれているものの、近年は大きな問題は起こっておらず関係はまずまずと言ったところです。

しかし南シナ海では中国との領土問題を抱えており、中国漁船との頻繁な小競り合いが起こっています。今後、武力衝突などの大きな問題に発展することが懸念材料とされています。

インドネシアルピアの特徴

インドネシアルピアは高金利通貨ですが、スワップポイントを扱っているFX会社はほとんど見当たらず、基本的には為替差益を狙ったトレードをしていくことになります。国内での取引はいずれにしても難しく、海外の銀行や証券会社で購入することになるでしょう。

流通量が非常に少ない新興国通貨

インドネシアは世界的にも流通量が非常に少ないですが、相場は変動制を導入しているため変動の激しい通貨です。リスクオフの動きが出ると、大きな影響を受けるため世界経済の動きには常に注意しておく必要があります。

インドネシアと直接関係のある最近の動きとしては、南シナ海問題が挙げられます。頻発している小競り合いが大きな紛争に発展すると一気にリスクオフの流れになるでしょう。

資源価格に左右される

工業が発展し工業製品も輸出品として多く扱われるようになっていますが、主力は依然として石油・石炭などの鉱物資源であるのが実情です。よって、国内経済は資源価格に大きく影響を受けることになり、必然的にインドネシアルピアも下落することになるのです。

WTI原油価格などの指標はチェックしておくのが賢明でしょう。

2017年のインドネシアルピアの展望と近年の動向

ASEAN最大の経済国として今後もアジア経済で非常に大きな期待をされているインドネシアですが、ビジネス環境の悪さや貧困問題などの課題を抱えています。2017年のインドネシアルピアがどのようなレート推移を見せていくのか、直近1年間の値動きなども参考にしながら考えてみましょう。

近年のインドネシアルピアの動向

画像はインドネシアルピアの直近1年間の週足チャートになります。2016年度は2015年末からの世界的なリスクオフの流れが強く、原油価格や中国株の暴落などの影響で6月ごろまでは下落トレンドが続きました。さらに6月末はブレグジットの影響もありルピアも大きな値動きとなっています。

7月以降はブレグジットの反発や国内への外国直接投資額の増加などの影響もあって、ルピアは底堅い展開が続き、11月以降はリスクオフの流れが弱まったこともあって上昇局面へと移行していきました。

12月半ばからの調整局面を迎えて、今後はどのように推移していくかという相場になっております。

2017年度のインドネシアルピアの展望

2017年度のインドネシア経済は好調であることが予測されています。財政投資の拡大や課題となっているビジネス環境の改善などを後押しする政策が走っていること、消費者信頼度指数が上向きで国内消費が活発になっていることなどが挙げられます。

2016年末からインフレ率が抑制されており、現政権の各種政策の効果が現れだしていることも好材料と言えます。2017年度は好景気に向けてますます良い流れになることが期待されています。

インドネシア経済は好調に推移する可能性が高いことから、インドネシアルピアは対円で、0.82~0.92円で推移していくと予想します。

不安材料として2月に実施される統一地方首長選挙があります。ジャカルタ州知事によるイスラム冒涜疑惑をきっかけに大規模なデモが2016年11月と12月に発生していますので、選挙期間中などに大きな争いにならないか懸念があります。

IS関連のテロもリスク要素としてあります。シリア・イラクのISが壊滅すれば、戦闘員のインドネシア帰国などもあり得ますので、そうなればテロのリスクは増すでしょう。

まとめ

ここまで、直近のインドネシアルピアの動向と2017年度の展望、またインドネシア経済の特徴などについてご紹介してきました。

インドネシアはASEAN最大の経済国ですが、貧困層の多さや海外投資を呼び込む上で不可欠なビジネス環境の不備など課題を抱えており、今後の成長力に懸念を持たれている部分もあります。

2017年度はこれらの課題に対処すべく昨年度からの政策が徐々に功を奏しつつあり、経済は上向きになっていくことが予想されています。

インドネシアルピアも国内経済と同調して安定したレート推移になると思われますので、リスクオフの流れに十分気を付けてトレードをすれば良い成果が得られるのではないでしょうか。

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