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2017年の新興国通貨の為替を徹底検証!リスクオフに備えるべき理由とは?

FXトレードをする際の通貨決めは重要なポイントです。情報が多く値動きが読みやすいメジャーな通貨にするか、情報は少ないけどボラティリティの大きいマイナーな通貨を選ぶかなど、選択肢の多さもFXトレードの魅力の一つです。

その中でも新興国通貨は高金利であることから近年人気があり、初心者の人でもスワップポイントのみを狙った手法などで参入している人が増えてきています。

新興国通貨は値動きが読みにくいことから、上級者向けと言われていますが実際はどうなのでしょうか。世界情勢が不安定な中、2017年度の新興国通貨はどのように推移していくのでしょうか。

この記事では、2017年度の新興国通貨の動向をそれぞれの経済の特徴や注意すべきリスクなどと合わせてご紹介していきます。新興国通貨でもトレードをしてみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

新興国の経済事情

新興国全般の傾向として、経済基盤が盤石というわけではないことから世界経済の景気の行方に左右されてしまうことは否めません。また、大国に輸出入を依存してしまっている新興国も多いため、相手国の景気が悪くなると自国の経済にもダイレクトに影響してしまうことも多々あります。

多様で安定した収入源を多く持っていれば経済が安定するのですが、やや偏った経済基盤であることが新興国経済の特徴と言えるでしょう。ここでは、新興国経済の特徴をいくつかご紹介していきます。

成長力が高い

新興国には共通して言えることですが、先進諸国と比較すると毎年高い経済成長を記録している国が多いです。成熟した先進国とは違って、経済的に伸びしろが多くあり勢いがあるのが新興国の特徴と言えるでしょう。

資源依存

石油・石炭・天然ガスなどの資源に依存している新興国は多く存在します。ロシアやメキシコ、南アフリカなどはその代表例です。資源価格の変動が自国経済に及ぼす影響が大きく、経済の安定と言う意味では懸念材料となります。

貿易依存

貿易に過度に依存している新興国も幾つかあります。韓国はその代表例で、貿易依存度は90%以上となっています。貿易は相手国との政治的関係などで左右されることも多いですので、関係が冷え込むと国内経済に大きなダメージとなることが往々にしております。

また、1国に大きな依存をしてしまっているパターンも見受けられます。メキシコの例で言うと輸出の8割以上がアメリカですので、仮に関係が極度に悪化すれば経済への影響は甚大です。NAFTAの見直し協定もうわさされていますので、このような2国間情勢にも経済状況が簡単に悪化してしまうリスクがあるのです。

政情不安

新興国は成熟した政治システムが確立していない国が多く、国内の紛争やクーデターなどで政情が不安定になりやすい傾向があります。政情が不安定であれば当然ながら政策が安定しませんので、すなわち経済も不安定ということになります。

政変が起これば通貨は暴落することが多く、最悪の場合はデノミや通貨の廃止などの事態まで想定しておかなければなりません。

新興国通貨の特徴

新興国通貨にはトレードをする上でのメリットや、注意しておかなければならないポイントがあります。ここでは、新興国通貨の特徴をいくつかご紹介します。

高金利である

新興国通貨最大のメリットは高金利であることです。FXトレードの場合は、その恩恵をスワップポイントで受け取ることができます。為替差益ではなく、購入した通貨単位に応じて毎日スワップポイントとして利益を得ることができます。中長期的に通貨を保持しておけば、安定した利益を受け取ることも可能です。

流通量が少ないためリスクが発生すると売られやすい

ドルやユーロのような基軸通貨とは違って、新興国通貨は流通量が非常に少ないのが特徴です。そのため、世界的なリスクオフの動きが出るとリスク資産として売られる傾向が強いのです。2016年度の例では、年初の原油価格と中国株の暴落、中東情勢の不安定化などが分かりやすい例です。

そのためトレードしている通貨と関係のない地域であっても、世界情勢には常に注意を払わねばなりません。

資源価格に左右される

これは資源国通貨の場合ですが、自国の資源輸出が外貨獲得の主要な手段となっている場合、資源価格が下落すれば収入にダメージを被り、引いては自国の経済もダメージを被るということです。

ここに依存している国は、取り分け通貨の下落も顕著に表れます。

2017年の新興国通貨の展望

ここからは、2017年度の新興国通貨がどうなっていくかを考えてみましょう。

全体的には自国経済が上昇傾向にあるため、通貨も安定した値動きで推移していくでしょう。2016年初の世界的リスクオフの動きからブレグジットまでは下落傾向でしたが、11月以降は上昇トレンドで推移しており、2017年度もある程度底堅い展開が続くと考えられます。

しかし新興国通貨共通の悩みとして世界的リスクオフの流れになった場合に、下落するのは避けられないことです。2017年度はそのリスクが取り分けヨーロッパに多くくすぶっており、注意が必要です。主なリスクを幾つかご紹介しておきます。

ヨーロッパ選挙

2016年のイギリスのEU離脱の動きからヨーロッパ全土に波及しつつあるのが、極右政党の台頭です。排外主義的な考えで移民難民の受け入れを拒否し、自国優先主義の政党がヨーロッパ各国で支持を集めています。

2017年は3月にオランダ総選挙、4月にフランス大統領選挙、6月にフランス国民議会選挙、10月にドイツ連邦議会選挙と重要なイベントが詰まっており、投票の行方を世界中の注目が集まっています。

極右政党は基本的にEU離脱を目指しているため、今後の選挙で次々に政権を奪取するようなことがあれば、EUの存在そのものが危ぶまれます。そうなるとかつてない世界的リスクオフの動きがでてくることでしょう。

中東情勢不安

イランとサウジアラビアの国交断絶、トルコとロシアの関係悪化、停戦交渉が一向にまとまらないシリアなど、中東情勢は2015年末から急激に悪化しており、2017年もその傾向は続くとみられています。

加えてトランプ政権による駐イスラエル米大使館のエルサレム移転の可能性があり、中東情勢は混沌としています。5月に前大統領オバマ氏による大使館移転を中止するとした「大統領令」期限が切れますので、その時期に事態が動きます。仮に移転が実現すれば、第5次中東戦争の勃発も十分に考えられますので、新興国通貨は一斉に売られることでしょう。

2017年度の新興国経済は順調に推移する可能性が高いですが、このように世界的リスクがあちこちに転がっていますので、トレードの際は世界情勢に十分な注意を払うようにしましょう。

まとめ

ここまで、2017年度の新興国通貨の動向をそれぞれの経済の特徴や注意すべきリスクなどと合わせてご紹介してきました。

新興国経済は2016年の前半の危機から立ち直り、後半は全体的に好調に推移しつつ、2017年度もその傾向は維持されると考えられます。リスクが顕在化しなければ、新興国通貨も底堅い展開を見せるでしょう。

世界中に点在しているリスクには十分注意しなければなりませんが、そこさえ押さえておけば問題はないでしょう。ある程度安定した値動きになる可能性が高いため、スワップポイント狙いで利益を得ていくこともできるでしょう。

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