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2015年チャイナショックで財産を失った人の共通点とは?

2000年代以降、急激な経済成長を遂げアメリカ合衆国に次ぐ世界第2位の経済大国となった中国。政治経済ともに絶大な発言力を有し、現在は世界の至るところに影響力を行使するようになってきました。

順調にかつ飛躍的に経済成長を続けてきた中国ですが、世界の為替・株式市場に大きな混乱をもたらした事件があります。それが2015年8月に起こったチャイナショック(中国危機)です。急激な人民元の下落や世界同時株安を引き起こしたこの事件は、多くの投資家の財産を瞬時に溶かすほどのインパクトがありました。

この記事では、チャイナショックがなぜ発生してしまったのかその原因と、それに伴う為替相場へのインパクトについてご紹介していきます。

また、チャイナショックで財産を失ってしまった人に見られた共通点についても解説したいと思います。今後のトレードで大きな混乱に巻き込まれないようにしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

チャイナショックとは

チャイナショックとは、2015年8月に発生した中国株の急落をきっかけとした世界的金融不安の総称のことです。

2000年代から著しい経済発展を遂げた中国でしたが、景気失速に対する懸念やシャドーバンキング問題が明るみに出たことなどから、人民元・中国株が急速に下落していきました。

これが世界各国の金融市場で不安材料として認識され、為替・株式市場を大混乱に陥れることになったのです。

2015年6月の中国株急落

上海総合指数(中国株式市場における上場銘柄の値動きを示す世界的に注目されている指標)が1年間で2倍以上に急騰し、2015年年明け以降も6割ほど上昇するなど、中国は好景気に沸いていました。

2015年6月12日にはリーマンショック後の最高値を更新するまでになり、中国経済の見通しは明るいものと受け止められていました。

しかし、株価の異常な高騰が市場からは過熱すぎる相場への警戒感を招き、中国当局からは規制強化の動きへと発展することとなり、中国株はその日をピークに下がり続け3週間ほどで30%以上の急落をする結果となったのです。

2015年8月の世界同時株安

2015年8月には、さらに大きな動きがありました。中国政府が8月11日に20年ぶりとなる実質的な人民元の大幅切り下げを決行します。これが8月13日まで3日連続で切り下げられたことで、世界市場は大混乱となり為替相場のみならず株式相場にまで影響が波及しました。

人民元の切り下げがひと段落して市場に安堵感が広がったのもつかの間、8月18日には上海総合指数が急激に下落したことで、再び不安が世界中に伝播し世界同時株安を引き起こすこととなったのです。

世界的リスクオフの流れになったため、アベノミクス政策によるそれまでの円安の流れは断ち切られ、再び相場は円高局面へと向かうこととなってしまいました。

2016年1月の上海株急落

さらに2016年の年明けにも上海株は急落しました。これは、中国の「製造業購買担当者指数」が市場予想を大幅に下回ったことや、中国当局が保険資金を大量売却したことなどが要因と言われています。

これをきっかけとして世界は再び同時株安に見舞われ、マーケットは大きく混乱することとなりました。

中国関連市場の注意点

近年の中国においてこのような事象が頻発するようになったのは、高度成長期が終焉したことと中国政府主導による計画経済によって規制や介入が多いことが挙げられます。

先進国のように市場への介入がほとんどない場合は、市場や相場は自然と取引の中における適正値で動いていくのですが、政府による過度な介入は時として市場や相場に歪みを生じさせ相場が大きく変動することが往々にしてあるのです。

中国絡みの相場に関しては、政府の介入が常時あると考えてトレードをしていく必要があります。取り分け加熱相場に関しては特に注意が必要で、経験値の少ない人は大変動に巻き込まれないように早めの手仕舞いを検討するのが無難だと言えるでしょう。

チャイナショックがもたらした為替相場へのインパクト

チャイナショックは為替相場にどれほどの影響をもたらしたのでしょうか。ここでは、人民元/円の日足チャートからチャイナショック前後の相場の変動を見ていきましょう。

為替相場に大きな影響が出たのは、2015年8月11日の中国政府による人民元の大幅な切り下げからです。およそ20年ぶりに断行されたこの措置は3日連続で実行され、為替相場に大きな影響が出ました。

従来はボラティリティがかなり小さい人民元/円の通貨ペアなのですが、この時は2日間で8%もの下落を記録しました。その後切り下げはひと段落して市場は落ち着きを取り戻しかけたのですが、今度は8月18日に上海総合指数が再び急落し世界同時株安の緊急事態となります。当然為替市場にも影響が出て、人民元/円は8%の下落となりました。

世界経済に大きな影響力を持つ中国の経済危機は、世界的リスクオフの大きな流れを作り出し、安全資産の円買いが進んでいきました。

それまで順調だったアベノミクスによる円安誘導も転換期を迎え、ここをきっかけに徐々に円高局面へと動き出します。米ドル/円の例で言うと、2015年6月に1ドル124円以上であったレートはじわりじわりと下がり続け、97円台まで下落していくこととなるのです。

また、中国の景気に左右される国々はより大きな影響を受けることになりました。中国に輸出入の大部分を頼っているオーストラリアは豪ドルが大きく下落し、トレーダーの多くが損失を抱えました。スワップ金利を得ていた投資家もなかなかロスカットをすることができず、強制ロスカットの憂き目にあい数千万円規模の資金を失った人も多くいます。

世界同時株安を引き起こしたチャイナショックの一連の金融危機は、為替相場にも大きなインパクトを与え市場を大混乱に陥れたのです。

チャイナショックで巨額の損失を出した人のトレード

チャイナショックは特に株式市場で多大な損害を出し、そこに関わっていたトレーダーに大きな損失をもたらしました。影響は為替相場でも大きく、特に中国に依存していた国々の通貨は軒並み急落していくこととなったのです。

もちろん、チャイナショックで財産を飛ばした人は大勢いるのですが、その原因は何だったのでしょうか。日本で多かったと言われているのが、豪ドルのスワップ収入を得ていた人達のロスカット遅れです。

チャイナショックは、人民元切り下げによる下落とその数日後に訪れた上海総合指数の急落の2段階でやってきました。最もインパクトの大きかったのは、リーマンショック以来となる8月24日ニューヨーク株式市場の1000ドル以上の暴落でした。これを受けて米ドル/円でさえ、1日に6円以上もの下落を見せたのです。

つまり、チャイナショックは人民元の大幅な切り下げ、6月時点での上海株急落、8月18日から始まった上海株の再落と、為替が一気に暴落する前から兆候が幾つかあり、手仕舞うタイミングは確実にあったのです。

特にスワップの場合はロスカットを耐えることで金利を得ていくという性質があるため、危機管理意識よりもいずれは回復するだろうという願望が勝ってしまい、それがロスカットを遅らせ財産を失わせる結果につながったと考えられます。

通常の為替差益を狙うトレードとは異なり、スワップ金利を得ていくトレードにはこのような危険も潜んでいることをよくよく肝に銘じておかなければなりません。スワップ金利狙いのトレードであっても、異常な相場気配を察知したら早期に手仕舞う勇気が必要だということです。

利益を得たい願望と危機管理意識とを、常にバランスを保った状態でトレードに臨んでいくことが市場を勝ち抜いていく条件と言えるでしょう。

まとめ

ここまで、チャイナショックがなぜ発生してしまったのかその原因と、それに伴う為替相場へのインパクトについてご紹介してきました。また、チャイナショックで財産を失ってしまった人に見られた共通点についても解説をさせて頂きました。

世界経済へ大きな影響力を持っている中国発の経済危機が、いかに大きなインパクトを及ぼすかがご理解いただけたことと思います。また、情報の精査不足や判断の遅れが時として破産に繋がるということもお分かりいただけたことでしょう。

スワップ金利を得るトレードは、ロスカットをどうやって耐えるか、そのためにレバレッジを何倍に設定するかに重点が置かれるトレードです。そのため、少しくらいの下落ではロスカットしないことが多く、その延長線上でこのような急落が起こってしまったときに対処が遅れるトレーダーが多くいます。その最悪の結末は破産です。

そのようなことにならないよう、情報収集と精査を怠ることなく、危険な相場であると判断したなら勇気をもって素早くロスカットするようにしましょう。その決断の連続が市場で生き残っていく力になるはずです。

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