「FXは長期チャートを見ることが重要!」と言われる3つの理由
FXトレードにおいては、短期チャートより長期チャートを見る方が重要であるということをよく耳にするかと思います。特に初心者の人ほど長期チャートを見る重要性を強調される傾向にあると言えるでしょう。これは何故なのでしょうか。
「自分はデイトレードなのだから長期チャートなど見る必要はない!!!」と考えている人も少なからずいるかと思いますが、それは間違いです。長期チャートには見るべき理由がしっかりとあります。トレードの精度を上げていくために、長期チャートの重要性は理解しておかなければなりません。
この記事では、FXの長期チャートを見る重要性とその理由を実践的な内容も踏まえてご紹介していきます。長期チャートを使うことに納得できない人も長期チャートを有効に使う方法を知りたい人も是非参考にしてみてください。
この記事の目次
長期チャートの特徴
長期チャートは短期トレードをしている人には関係ないと思われがちですが、決してそのようなことはありません。
長期チャートには短期チャートにない有用な情報が多く詰まっており、そしてそれらは短期チャートにも活用できるものがあるのです。ここでは、長期チャートの特徴をいくつかご紹介していきます。
相場の大きな流れを掴む
長期チャートではローソク足の1本1本が長い時間をかけて形成されるため、相場の大きな流れを掴むことができます。デイトレードであってもスイングトレードであっても、相場がどのような流れになっているのか局面がどう動いていくかは大きく把握しておく必要があります。
短期チャートにも流れは当然ありますが、短期の流れは長期の流れにいずれは吸収されていきます。そのため、長期の流れを知った上でトレードをすると勝率にも少なからず良い影響が出るでしょう。短期トレードにおいても相場の大きな流れを掴んでおくことがトレードの理想形なのです。
トレンドやレンジの大局観を把握する
トレードで勝っていくためには相場の流れを読むことと同様、トレンドやレンジの見極めをしなければなりません。長期チャートによる大きな流れの中でのトレンドやレンジを知った上で、短期トレンドへのトレード方法を考える必要があるのです。
極力大きなトレンド方向に乗りつつ短期トレンドに乗るのが手堅いトレードと言えます。つまり、短期と長期のトレンド方向を合わせた上でエントリーするということです。
短期トレンドだけの判断ではシナリオに偏りが出ることも多いため、長期チャートが提供してくれる安定したトレンド方向にも根拠を求めることで、より精度の高いトレードをすることができるようになるでしょう。
①長期チャートは「ダマシ」が少ない
FXトレードを長く続けていると「ダマシ」には必ず遭遇したことがあるでしょう。ラインブレイクをして、ベストなタイミングでエントリーしたと思っても逆方向にレートが進んだりというのはよくあることかと思います。
「ダマシ」は特に短期チャートでは頻繁に出現する傾向にあります。これは短期チャートが短時間で1本のローソク足を形成していきますので、ノイズが発生しやすくトレーダーの意思が十分に反映されないパターンが多くあるからです。
一方で長期チャートはローソク足が長い時間をかけて形成されます。日足であれば1日、月足であれば1ヵ月をかけてローソク足が1本形成されます。
相場は長い時間になればなるほど市場参加者が増え、その分トレーダーの意思が多く反映されるためにチャートとして安定した表示になり易いのです。そのため、ノイズも少なく「ダマシ」が発生する確率もかなり低くなります。
相場の大きな流れを安定して反映してくれる長期チャートは、トレードにおいて信頼できるツールと言えるでしょう。
②長期チャートは大きな資金が動きやすい
長期チャートでは多くのトレーダーの意思が反映されていることは既にご説明した通りです。多くのトレーダーが関わっているということは、それだけ動くお金も大きくなることは容易に想像できるかと思います。
短期的な流れも長期的な流れも全てを飲み込んだ相場となるため、大きな資金が動きやすいのです。
その傾向が強く出るのが、相場の節目となるラインです。レジスタンスラインやサポートラインとして過去に何度も機能している水平線や、大きなトレンドの起点となった安値や高値のラインなど大勢の投資家が意識しているポイントは、長期チャートでは取り分け大きな威力を発揮します。
長期チャートの節目のラインは長期トレーダーが意識しているのは言うまでもありませんが、短期トレーダーも同様に注目しているポイントとなっているのです。
上位足となる長期チャートのラインが、トレードをする上で重要な要素となっていることは経験のある投資家の中では常識となっています。これは相場の環境認識や大きな流れを掴むために、複数の時間軸を確認しトレードの優位性を保っていくという考え方です。
そのため、短期トレーダー長期トレーダー問わず、長期チャートの節目には大きな注目が集まり、大きな資金が動く傾向にあるということです。この傾向を知っているだけでも、トレードへの意識が変わってくるのではないでしょうか。
水平線については下記記事で詳しくご紹介していますので、合わせて参考にしてみてください。
関連記事FXチャートの基本にして最強の指標!水平線を徹底解説
③長期チャートのラインは短期チャートでも活用できる
長期チャートを重要視すべき最大の理由は、そのラインが短期チャートでも活用できることにあるでしょう。
上記でも少し触れましたが、長期チャートのラインは短期チャートにおいても意識されることが非常に多く、ここを活用できないとトレードで利益を得ていくことが難しいと言っても良いくらいです。
短期チャートではノイズが発生しやすくダマシも多いため、水平線を引くと多くのラインが混在しやすくなります。そこに長期チャートの安定したラインがレート付近にあれば、トレーダーが意識を置きやすいポイントとして認識されることになります。
特に、短期チャートではっきり節目になるラインと長期チャートで節目となるラインが重なれば、非常に強いラインとして機能することが期待できます。
このようなラインをチャート上に見つけることができれば、非常に手堅いトレードに持っていくことができるため絶対に逃さないようにしましょう。
このように長期チャートで節目となっているラインは短期チャートでも活用することができますので、流れを掴むだけではなくトレードのエントリー基準としても活かせるよう過去チャートからの習得をおすすめします。
ちなみに、短期チャートのラインを長期チャートのラインに活用することはできませんので注意してください。これをすると、ラインが増えて混乱の元になりますのでおすすめできません。多くのトレーダーが意識している長期チャートのラインにこそ価値があることを認識しておきましょう。
まとめ
ここまで、FXの長期チャートを見る重要性とその理由を実践的な内容も踏まえてご紹介してきました。
長期チャートがトレンドやレンジなども含めて相場の大きな流れを把握する上で欠かせないツールであることがお分かりいただけたことでしょう。また、長期トレーダーだけでなく短期トレーダーにも有益な要素であることもご理解いただけたことと思います。
特に初心者のうちはノイズやダマシの少ない安定した長期チャートを見て、相場の大きな流れを掴む練習をしていく方が上達も早いでしょう。過去チャートを有効活用して長期チャートを数多く研究し、トレードに活かせるよう頑張ってみてください。
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