【稼ぐヒントと成績公開】4時間足でスイングトレードを5年間したら結果と感想
この記事では2012年から2016年までの5年間スイングトレードを4時間足で行った場合、100万円の資金が一体どうなったのかを公開します。
使用する手法は3つで、過去記事「2016年の約1年間、3つの売買ルールでスイングトレードをした成績公開」などの記事で公開してきたものになります。
実は、2016年は比較的スイングトレードの成績が良かった1年でした。しかし、今回は3つの手法の5年分の成績を公開していきます。もちろん悪い成績の年もあります。
スイングトレードの戦略(損小利大型)どおりの手法を使い、リスク管理をしっかり行うことで、トータルで資金は増えるということを見てください。
FXで負けてばかり…という方も、読めば稼ぐためのヒントを得ることができるでしょう!
この記事の目次
【手法A】5年間の成績公開!4時間足でスイングトレード
手法A 概要
前回記事「2016年の約1年間、3つの売買ルールでスイングトレードをした成績公開!」で、紹介したトレードルールAになります。
【インジケーター】
- ボリンジャーバンド(±1σ) 期間120
- 単純移動平均線 期間10 表示移動3※
※表示移動3は、移動平均線を未来へ3期間分移動させたものです。
【リスク管理】
今回は1回のトレードあたり口座資金の2%とします。初心者の方は連敗したときのメンタルも考慮して1%以下を推奨します。詳しくは過去記事「スイングトレードを始める資金はどのくらい?資金管理はどうするの?」をご参照ください。
【エントリー】
ボリンジャーバンドよりも、単純移動平均線が外に出ている時に新規注文を考えますが、ローソク足が単純移動平均線をまたいで足が確定したときのみ、次の足の始値でエントリーします。
ストップロス注文は、必ず入れておきます。手法Aでは単純移動平均線をまたいだ高値(安値)におきます。
【イグジット】
再度、単純移動平均線に近づき内側に入って足が確定したとき、その終値で決済します。また、ストップロス注文にかかればそこで終了となります。
手法A 5年間(2012~2016年)の成績公開
5年間、日に数回チェックするというトレードをし続けた結果になります。税金は考慮していませんし、都合によってトレードできないこともあるでしょうから、この結果は参考程度としてください。
2014年のみ、年単位で資金が約11.7%のマイナスとなりました。この年は秋までトレンドが出にくかったという印象です。
5年間の総トレード数は、手法Aでは208回でした。勝ち数は64回だったので、勝率は30%程度となりました。ちなみに、2016年のみの勝率は35%でした。
連敗については、2015年に生じた8連敗が最大となりました。5連敗して1勝後、また5連敗なんてことも普通にあります。なぜなら勝率は30%だからです。これを受け入れておかなければ、スイングトレードを途中で投げ出すことになりかねません。
手法A 評価
日足レベルでトレンドがでていないときはトレードチャンスが全くありません。トレード回数として、月あたり3~4回のトレードとイメージしていただくとわかりやすいです。
スイングトレードの戦略どおりに損小利大型の手法を取り入れたことで、苦戦した年はあったものの、5年間で資金は約3.5倍になりました。やはり増え方に派手さは全くありません。
長期的にトータルで稼ぐ目的ならばまだしも、「即稼ぎたい」「来月中に●●万円ほしい!」という方には向いていない手法かもしれません。これはどのスイングトレードの手法にも言えることです。
【手法B】5年間の成績公開!4時間足でスイングトレード
手法B 概要
手法Bも、前回記事「2016年の約1年間、3つの売買ルールでスイングトレードをした成績公開!」で、紹介したトレードルールBになります。
【インジケーター】
- 一目均衡表 期間9-26-52
- 単純移動平均線 期間10 表示移動3
一目均衡表は、雲のみ表示します。単純移動平均線は、手法Aと同じです。
【リスク管理】
手法Aと同様に、トレードあたりの最大リスクは資金の2%とします。
【エントリー】
一目均衡表の雲より価格が上のときは買いのみ、下のときは売りのみです。雲より上に単純移動平均線が位置している時に買いの新規注文を、雲より下に単純移動平均線が位置しているときに売りの新規注文を考えます。中に潜っている時は除外します。
エントリー方法もストップロス注文も手法Aと同じになります。
【イグジット】
手法Aと同じです。
手法B 5年間(2012~2016年)の成績公開
これも、手法Aと同様に5年間、日に数回チェックするというトレードをし続けた結果になります。税金は考慮していませんので実際の増え方とは異なってきます。
手法Bに関しては、年単位でマイナスとなることはありませんでした。手法Aでは年単位でマイナスとなる苦戦した2014年ですが、年初339万円からスタートして年末には465万円となっています。
5年間の総トレード数は、手法Bでは328回でかなり多い回数でした。勝ち数は108回だったので、勝率は32%程度となりました。
注目すべき連敗については、2014年に生じた13連敗して1勝、その後再度7連敗というのが最大となりました。これを読んで、想像できますでしょうか?21回トレードして、1回しか勝ちがないのです。
さらにこの1回の勝ちも辛勝だったので、この期間は手法に対する不信感が尋常ではないでしょうね。
しかし、注目していただきたいのは、結果的に税金を考慮せずであれば、資金100万円が5年で23倍となったことです。増え方はスイングトレードなので、それなりではありますが、一日に数回のチェックでここまでできれば上出来ではないでしょうか?
この連敗期をどう乗り切るかがFXの一番難しいところであり、これを難なくこなせる人が稼ぐトレーダーになれるのです。
手法をすぐに投げ出してはいけないというのはこれが一番の理由だと思っています。途中で投げ出せば悪いとこどりをしたままとなります。
手法B 評価
FXが難しいと言われる所以と、それを乗り越えることで資金がどうなるかということが、証明できた手法ではないでしょうか?
これは自分の手で検証をしていなければ、連敗期に不信感でこの手法は「使えない」と評価されてしまうでしょう。
手法Bは、トレンドがでれば強いですがトレンドがないと連敗にあいます。
そのため、リスク管理をしっかりとする訳なのですが、連敗するとメンタルが弱ってしまう方はポジションの半分をある程度の利益で決済し、残り半分はルールどおりにやってみるというのもいいかもしれません。
損益は今回の成績とは異なってきますが、検証してみてください。
トレードスタイルごとの最善の戦略どおりに手法を構築し、その手法を検証のうえ、リスク管理をしっかり行うことが重要です。FXで負けてばかり…という方にはぜひこの流れで手法構築と検証にチャレンジしていただきたいです。
【手法C】5年間の成績公開!4時間足でスイングトレード
手法C 概要
手法Cも、前回記事「2016年の約1年間、3つの売買ルールでスイングトレードをした成績公開!」で、紹介したトレードルールCになります。決済に裁量を含むので、初心者トレーダーを混乱させてしまう可能性があるため、詳細は控えて公開します。
【使用テクニカルインジケーター】
- 移動平均線系のインジケーター※ 期間100
- トレンド感知系インジケーター※
※両方ともMeta Trader4のフリーインジケーターで、有料などの特別なものではありません。
このインジケーター2本を超えればトレンドがでた可能性があると仮定して、エントリーします。
【リスク管理】
手法A、Bと同様、トレード1回あたりの最大リスクは2%とします。勝率が良くないため、初心者トレーダーなら0.5%でもいいです。
【エントリー】
インジケーター2本を上に超えて足が確定すれば買い、下に超えて確定すれば売りです。トリガーも超えて確定したときになります。次の足の始値でエントリーです。
ストップロス注文は、必ず入れておきます。売買ルールCでも、2本をまたいだ高値(安値)におきます。
【イグジット】
決済判断には裁量を要します。ストップロス注文にかかればそこで終了となります。決済の種類は以下の3通りです。
- ストップロス注文にかかる
- 反対条件がでる
- 逆の色のローソク足が確定したときに、損切り幅の倍以上であれば利益確定
手法C 5年間(2012~2016年)の成績公開
これも、手法A、手法Bと同様に5年間、日に数回チェックするというトレードをし続けた結果になります。税金は考慮していませんので、もちろん実際の増え方とは異なってきます。
手法Cに関しても、手法Bと同様に年単位でマイナスとなることはありませんでした。手法Cでは、比較的2015年が苦戦しました。年初1808万円が年末に2098万円という結果となりました。
5年間の総トレード数は、手法Cでは531回で、手法A~Cの中では一番多い回数でした。勝ち数は174回だったので、勝率は32%程度となりました。どの手法もだいたい勝率3割程度ということになりました。
注目すべき連敗については、連敗が多いのでどれも印象に残りません。というのは、6連敗程度があって、1勝し、また6連敗程度が…というケースが多いのです。
それでも利益が残るというのが不思議だと思いませんか?手法Cでは、税金は考慮しないものの5年で46倍になりました。
5年間のうち最高のトレードを紹介します。ストップ幅が26pipsに対して、539pipsの利益がでたというトレードがありました。これはリスク管理を2%としていた場合、口座残高に対して+41.5%という利益がでたということなのです。ハイレバレッジでもなくです。
リスク管理をしっかりと行っていれば負けは続いたとしても小さくすみ、戦略は損小利大型の手法を採用しているため、さきほどのような特大場外ホームランのような利益もたまにとれます。
結果的にこのように大きく増やすことが可能なのです。
手法C 評価
詳細は公開していませんが、もともとデイトレード用に考えた手法になります。トレンドを期待してどんどんエントリーする手法なので忙しい手法かもしれません。
次の記事にスイングトレードの基礎知識やコツ、勝つためのテクニックなどをまとめました。お時間があるときに、じっくりご覧いただき、投資戦略の参考にしてください。
4時間足でスイングトレード!過去チャートの検証方法もおしえます!
検証はなるべく楽に、そしてたくさん数をこなそう!
投資結果の検証については、FXを長く続ける上ではかなり重要です。
以前はこのようにノートに手書きして電卓で計算しながら検証していました。しかし、すべて手作業になると非常に時間がかかるので、エクセルが使える方はエクセルで行うのが良いでしょう。
左のノートではユーロドルの日足の検証を10年分、行ったものです。右のノートは1日ごとにユーロ円のスキャルピング手法の検証をしたもので、勝率にこだわったルールになります。
こうやって改めて見返すと発見もたくさんあるので、最初は手書きで検証するのも良いかもしれません。しかし、稼ぐトレーダーになるには、検証の数をこなしていく必要もあります。数をこなすなら、エクセルで検証することをおすすめします。
検証の手順
おすすめのリスク管理方法としては、ポジション数は固定ロットにしません。
今回の記事の手法A、B、Cのすべてにおいてポジション数は固定ロットではありません。以下の計算方法で算出しています。
口座残高の2%(1%でも)を計算して、その金額からとれるポジション数を算出します。100万円スタート、リスク2%とした場合の手順です。
- リスクはいくら? 現在の残高が100万円なら100万円×0.02で計算します。
- ストップはどこ? 先ほどの金額をこれで割ります。30銭なら2万円÷0.3円
- ポジション数は? 先ほど算出できたので記録します。66000通貨です。
- トレード結果は? 実際の獲得pipsと金額、口座残高を記録します。
これらの繰り返しになります。
次に作成しておく項目をお話しします。基本的にチャートを見ながらの検証となりますので、チャート上にポジションをとる箇所へ印(縦線など)をつけておいてください。
- 開始金額
- リスク何%か(1回のトレードあたりリスク2%以下を推奨します)
- 手法の名前(使ったインジケーター名でもいいです)
- リスク金額(トレード毎に変わります。110万円なら22,000円)
- ストップまでの幅(pips)★
- ポジション数
- トレード結果(獲得pips)★
- トレード結果(獲得金額)
- 口座残高
エクセルを使うなら、上の★印の2項目のみ入力すると、その他の項目が自動的に計算されるように設定しておけばとても楽です。そして、検証が終了したらグラフ化してみてください。数年単位で右肩あがりなら有効なトレードルールである可能性が高いです。
※上の画像の損益グラフはスイングトレードの結果ではなく、手法Cを複利でデイトレード(15分足)した結果になります。ご了承ください。
スイングトレード取引でおすすめできるFX口座3選
FX口座はたくさんありますが、FX口座を選ぶポイントは、それほど多くありません。
私が考える「稼げるFX口座」とは
- スプレッドが狭い
- スワップ金利が高い
- ツールが使いやすい
- スマートフォンアプリが操作しやすい
- 情報量が多い
上記の5つのポイントを網羅している事です。
もし、今使っているFX口座の結果に不満があるなら、一度口座を変えてみてはいかがでしょうか。
では、実際に私が取引で使っているFX口座を3つ紹介しますので、口座選びの参考にしてくださいね。
GMOクリック証券(取引口座数が50万口座を突破!)
運営会社 | GMOクリック証券株式会社 |
特徴 | 資産保有残高と取引量が世界一 |
スプレッド | 0.3銭原則固定(USD/JPY) |
サポート | あり |
スマホ取引 | 人気の「iClickFXneo」 |
キャッシュバック | 口座開設&取引で最大30,000円 |
GMOクリック証券のFXネオは、業界最狭のスプレッド(取引コストが低い)により、デイトレーダーやスイングトレーダーはもちろん、ポジショントレード戦略(長期保有)の方まで、幅広いユーザーに利用されている人気口座。
iPhoneやAndroidでも使いやすい取引ツール「FXネオ」が使えるのが人気で、スマートフォンで取引する方には強い武器になるでしょう。
また、待望のトルコリラ/円の追加やユーロ/円をはじめとする11通貨ペアのスプレッド縮小が実施されるなど、サービス内容も日々改善されたことから、2017年9月に取引口座数が50万口座を突破!
口座開設&取引で最大30,000円キャッシュバック
DMM FX(ユーザー数が日本1のFX口座)
運営会社 | 株式会社DMM.com証券 |
特徴 | FX口座数日本一&50万口座 |
スプレッド | 0.3銭原則固定(USD/JPY) |
サポート | あり |
スマホ取引 | DMMFXアプリ |
キャッシュバック | 口座開設&取引で20,000円 |
DMM FXは、日本で一番多くのFX投資家が口座開設しているFX口座です。私もFX初心者の頃から使い続けている口座です。
スプレッド(手数料)が狭いのはもちろんのこと、スマートフォン取引でも使い勝手がいいツールが充実していて、初心者からベテラントレーダーまで幅広い層に使われています。
取引上の不安やトラブルにも対応するサポート体制も充実しているので、1番最初に開設する口座として安心できる口座と言えます。
今なら口座開設&取引で20,000円キャッシュバック
YJFX(Yahoo! JAPANグループのFX)
運営会社 | ワイジェイFX株式会社 |
特徴 | FX取引でTポイントがたまる |
スプレッド | 0.3銭原則固定(USD/JPY) |
サポート | あり |
スマホ取引 | 外貨ex |
キャッシュバック | 口座開設&取引で24,000円 |
Yahoo! JAPANグループが手掛けるFXの「YJFX!の外貨ex」
YJFX!の外貨exの特徴は、何と言ってもスマホアプリの使いやすさです。FX初心者から上級者まで満足度が高いアプリ・ツールがあり、さすがYahooJAPAN!と言えます。
『YJFX!アカデミー』やレポート・セミナーも充実しており、初心者も安心して利用出来る口座と言えます。使い勝手の詳細は、レビュー記事をご覧ください。
今なら口座開設&取引で24,000円キャッシュバック
上記3つのFX口座は、CMなどで紹介されているため地名度はとても高いのですが、実際に使ってみると、どれも優れたFX口座でした。
どれも無料なので、一度使ってみてくださいね。
4時間足でスイングトレードの成績公開まとめ
特別すごい有料インジケーターを使わなくても、特別すごい手法を考え出さなくても、派手に増やすことはできませんが普通に増やすことができるということをお伝えできたのではないかと思っています。
忙しくてもFXがしたい、FXでお金を増やしたいというなら、まずは最後にお話しした検証から行ってみてください。あなたにとって、その検証は無駄になりません。稼ぐための糧となるはずです。
トレードスタイルごとの戦略にそった手法を選んで(考えて)ください。スイングトレードやポジショントレードをするのに、例えば30pips固定で利益確定する手法を選ぶのはもったいないです!
必ず自分の手で検証してください。自分で選んだ手法を自分の手で検証することで、手法Bで起こったような連敗が起こっても、パニックになることは減ると思います。
ずっと手法どおりやっていれば最終的には増えるという自信をつけるためにも自分の手でやってみてください。
そして、これだと決めた手法をとことん継続してみてください。不安になるなら、リスクを0.5%程度にしておくほうが良いです。あの手法がだめ、この手法もだめ…となることは避けてほしいです。
最後に、リスク管理をしっかりと行ってください。攻めるなら2%のリスクでも良いですが、最初は1%程度にしておくほうが継続しやすいです。
スイングトレードのトレードルールや手法構築でお悩みの方は、「【保存版】勝率がグッと上がるFXスイングトレードのコツ&テクニック」の各記事を参考にしてみてください。
質問を載せても良いのかわからないのですが、質問です。
手法Bのエントリーについて、
雲より価格が上の場合、その時点で移動平均より上に価格が来ている場合は雲抜けと同時にエントリーでも良いのでしょうか?
雲を抜けた後に移動平均線を跨いで上抜けたらでしょうか?
下向きの時に関しても同様です。
検証してみようとした時に疑問になりました。
回答いただけると幸いです。
よろしくお願いします。
ご質問いただき、ありがとうございます。
また、当サイトをご覧になっていただき、とても嬉しいです。
大変遅くなりましたが、ご質問の回答をまとめました。
手法Bについて説明していきます。
まず上か下かの判断をする際は、雲より価格が飛び出している時に上か下かを見ます。雲の中に価格が潜っている場合はエントリーせず静観です。
この時点ではエントリーをまだ考えるのみです。
画像のように、水色で囲った部分に位置している場合は静観です。
ご質問をいただいたのは、次の画像の赤矢印のような場面ではないかと推測します。雲より価格が上の場合で、その時点で移動平均より上に価格が来ている場合に当たります。
ご指摘のとおりで、この場合は雲抜けし足が確定した時点(次の足の始値)で買いエントリーとなります。売りの場合も同様となります。
当サイトで紹介している手法はなるべく不明瞭なルールを排除した誰もが実行できる手法のみ紹介するよう心掛けておりますが、今回ご質問をいただき不明瞭な点がありましたことをお詫び申し上げます。
他にもわかりづらい点がありましたら、ご質問くださいませ。お読みいただき、ありがとうございました。