チャートを使ったデイトレ取引でみんなが気になる3つの疑問
ある程度FXの知識はついても、チャートに関しては次々といろいろな疑問が出てきませんか?今回はチャートに関するよくある質問に答えていきます。
「デイトレードなら、どの足をみればいいの?」
「カリスマトレーダーみたいなマルチモニターを用意しないと勝てない?」
「インジケーターは使えないって聞くけどどうなの?」
あくまで個人的な意見となってしまいますが、一専業トレーダーとして回答していきます。参考になれば幸いです。
この記事の目次
デイトレードのチャートに関する疑問(1)どの足をみればいい?
デイトレードで使う基本的な時間軸は?
デイトレードは日をこえずに決済するトレードなので、基本的には週足や日足はメインの時間軸としては使いません。相場のモメンタムや売り手と買い手の力関係を見るために週足や日足を使う方はおられます。
- 1分足
- 5分足
- 15分足
- 30分足
- 1時間足
基本的にデイトレードで使われているのはこれらの足です。5分足や15分足をメインにされている方が多いと感じます。ちなみにわたしの場合は5分足を使っていますが手法によって15分足も使います。
よく1分足はノイズだと言われるのですが、そう思ってはいません。細かい値動きは1分足でみるとリスクリワードが良くなることがあります。ただし、FX初心者の方がいきなり1分足を見るのは難易度が高すぎます。
よく使われる5分足や15分足のメリットって何?
なぜこの2つの時間軸が多くの個人デイトレーダーが愛用しているのかというと、一日のトレンドを追いやすいからだと感じます。
1分足だと少し細かい動きとなるので、トレンドが出ても利幅を大きく取りにくいのです。その点、15分足ならある程度1日のトレンドをごっそり取ることもできます。5分足でもそこそこのトレンドは取れます。
例えば、ある日の15分足によるデイトレード結果が1勝3敗だったとしましょう。勝率でいえば25%とかなり悪いほうですが、15分足を使う場合は利幅が大きくとれるため、資金としては結果こうなります。
- 資金の-1.5%
- 資金の-1.5%
- 資金の+10.0%
- 資金の-1.5%
トータルでいうと、おおよそですが資金の+6.5%となっています。利幅を大きくとるということは負けを小さく限定していれば、勝率が悪くともトータルで勝つことができます。実はこれが一番容易な勝ち方(稼ぎ方)と言えるのです。
1分足が難しいのは利幅を大きくとりにくく、動きも早いので翻弄されやすいためです。そしてトレードルールを守れないトレーダーも出てきます。このような悪循環に陥りやすいのが1分足ですが、慣れればとても使える時間軸でもあります。
デイトレードのチャートに関する疑問(2)マルチモニターは必要?
何画面もチャートを表示させる必要はある?
カリスマトレーダーは何画面もチャートを表示してチャンスがきた通貨ペアをトレードしている…そんなイメージをお持ちではありませんか?マルチモニターを使って恰好よくトレード、そういった方もいらっしゃると思います。
何画面もチャートを表示させるメリットは、トレードチャンスが多くなるということです。複数通貨ペアではなく同じ通貨ペアで複数の時間軸を表示させている方も多いでしょう。
個人的には情報が多いよりも単一のほうが迷いがないので、単一チャートでもいいと思いますし実際にそれで稼ぐことはできます。
各々の手法によって「1時間足がこうなったら買い」「前日日足の終値に近づいたら押し目買い準備」等々、メインとは別の時間軸をトレードルールとして確立している場合は、複数画面でチャートをだしているほうが便利ではあります。
別の時間軸のインジケーターをメイン時間軸に表示する方法
例えば「日足の単純移動平均線(期間21)および4時間足の単純移動平均線(期間21)より上で買い、下で売り」というトレードルールを決めていたとします。これだけで日足と4時間足のチャートを見る必要があります。
しかしこのために3画面をチャート表示させるのは邪魔にもなるので、このようにしてみてはいかがでしょうか。15分足に日足と4時間足の単純移動平均線21を表示させます。厳密に言えば少し異なってきますが、おおよそこのようになります。
【日足】単純移動平均線21を表示中
【4時間足】単純移動平均線21を表示中
【15分足】4時間足と日足の単純移動平均線21をそれぞれ表示中
だいたいの位置関係は同じになると思います。詳しく位置関係を見たいときのみ、実際に4時間足と日足のチャートをチェックすればいいです。普段はこれだけ表示させておけばすっきりしますね。
15分足チャートに日足と4時間足の単純移動平均線21を表示する方法はこうです。
【日足】21×4(60分÷15)×24時間=2016
【4H】21×4(60分÷15)×4時間=336
この数値を15分足の移動平均線の数値にすると上記のようになります。チャートソフトによっては長期間の移動平均線を表示できない場合もありますので、確認してみてください。
デイトレードのチャートに関する疑問(3)インジケーターは使えない?
カリスマトレーダーがインジケーターは使えないと言っていました…
インジケーター否定派はかなり多いですね。カリスマトレーダーの中には「インジケーターを使っているトレーダーは絶対勝てていない」と断言する人もいるくらいです。果たしてそうでしょうか?
インジケーターがなければ「安定して稼ぐトレード」を、わたしはおそらくすることができません。何年やっていても何らかの目安がないと、迷いが生じてしまうのです。トレードにおける迷いは、一番の敵だと認識しています。
FXは上げや下げを100%当てなくても十分すぎるくらい稼ぐことができます。確率で考えて確率が高いほうにポジションを持っていくだけです。その確率をインジケーターを用いて考えるか、値動きだけで見るかの差だと思います。
インジケーターは使えるか使えないかで聞かれれば、答えは「トレーダーによる」と言えます。わたしの場合は、ただ単にインジケーターを使いこなすことができるようになっただけです。検証を積み重ねた結果としてそうなる確率が高い事柄を知っているだけです。
インジケーターが好きならそれを極める、好みでなければ使わない。それでもいいと思います。
インジケーターを使わないトレード
以前はインジケーターを使用せずに、サポート&レジスタンスでトレードしていたことがあります。これは昔のわたしがしていたようなトレード内容を想像して今のチャートにあてはめてみたもので、実際のトレードではないです。
この画像のチャートのように、1時間足などでラインをひき、部屋をさがるごとにその部屋の天井付近で売り、部屋をあがっていくごとにその部屋の床で買うというようなトレードルールをしていましたが、とてもうまくいっていました。
ですがある時トレード予測に「完璧さ」を求める自分に気づいたのです。損切りにあうと頭に血がのぼってしまい、意味のわからないトレードに走ってお金をたくさん失いました。
もっと迷いのない厳格なトレードルールにしなければまた同じことを繰り返してしまう…。しばらくトレードから離れて、誰がみてもいつ見てもわかるトレードルールづくりに奮闘したのです。
ライントレードはどこにラインを引くかによってトレード内容が多きく変わってきます。裁量トレードはほとんどしませんが、裁量トレードをするときはラインよりも今は「売り手と買い手、どこで力関係が逆転したか」を見ています。
デイトレードのチャートに関する疑問 まとめ
デイトレードのチャートに関してよくある質問にお答えしました。FXは稼ぐためのコツが存在しています。全ての予測が当たらなくても大丈夫なのです。むしろ全てといいますかほとんどの値動きを予測することが不可能です。
予測が不可能だからこそ、少しでも勝てそうな場面を選んでみてください。過去チャートをたくさん見て、自分のトレードルールがトレンドフォローなら、どういった場合に利益をたくさん取れているのかを考察してください。
インジケーターありでもなしでも、自分の判断しやすいほうでいいのです。とにかくどういった場面で勝てるのかを考察することです。複数時間軸をみるなら、なおさらやってみてください。
素人トレーダーは、無駄撃ちして大損をしています。ここぞという時にだけ撃つ、それくらいの気持ちでいてください。
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