FXシストレで必要な証拠金はいくら?初期資金と合わせて考察
シストレを始めるにあたって資金をどれくらい用意すれば良いのかは、全ての人が悩むところかと思います。初期口座にはいくら入金しておけば安全なのか、証拠金はいくら必要なのかなど考えることは多いかと思います。
せっかく運用を始めたのに、最初のドローダウンであっさりロスカットになってしまったということのないよう、必要資金や証拠金の知識は把握しておくようにしましょう。
この記事では、シストレを始めるにあたって知っておくべき証拠金や資金についてご説明していきます。シストレの証拠金などの知識に自信がない人は、ぜひ参考にしてみてください。
証拠金とは
そもそも、このFX取引の際に頻繁に出てくる証拠金とは何を指しているのでしょうか。これは、トレードを成立させるためにFX業者に預ける一時金のことを意味しています。
FXでは、一度のトレードでかなり大きな金額を動かすことになるのですが、取引金額をそのまま払うわけではありません。証拠金を預けて新規注文を成立させ、決済注文成立時にその証拠金と為替レートの差額が支払われる仕組みになっているのです。
これが、FXでは少額で大きな金額が取引できる所以となっています。
証拠金については、下記記事でも紹介していますので合わせて参考にしてみてください。
シストレ24の証拠金
国内のシストレで最もよく知られている「シストレ24」を例にとって、証拠金のことをご説明していきます。
必要証拠金
必要証拠金は、シストレ24であっても通常のFXトレードと変わりありません。たとえば、1米ドル100円のレート時に、レバレッジ25倍で1万通貨を取引すると、必要証拠金は4万円です。これはシストレも通常のFXも全く一緒で、取引を成立させるための最低限必要な金額と覚えておけば良いでしょう。
推奨証拠金
一方で、シストレ24には「推奨証拠金」という概念があります。これはある程度余力を持って安定した取引をするために、インヴァスト証券が推奨している証拠金のことです。全てのストラテジーごとにこの概念が適用されていて、下記が計算式となります。
A:【(1万通貨あたりの必要証拠金額×最大ポジション)+(最大ドローダウン×2)】
B:【1万通貨あたりの必要証拠金額×最大ポジション×2】
AとBのうち数値が大きいものが推奨証拠金額として提示されているのです。
【最大ポジション】は、該当のストラテジーが同時にポジションを持つ可能性がある最大建玉数のことを言います。例えば、最大3のポジションを持つストラテジーを1万通貨で運用している場合は、最大3万通貨でのトレードをする可能性があることになります。ポジションが増えた分の証拠金が必要になるため、その金額を確保しておくということですね。
【最大ドローダウン】は、一定期間における最大損失額(最大累積pips-最低累積pips)のことです。この期間内に発生した最大損失額にも耐えられる資金が必要という観点から計算式には最大ドローダウン×2の数値が組み込まれているのです。これは過去に発生した最大ドローダウンが2回やって来たとしても、耐えられる余力が必要という考え方です。
シストレでは、1つのストラテジーを運用するために20万円~30万円くらいの推奨証拠金を提示しており、これはストラテジーが増えるとその分の証拠金が必要になることを意味しています。
ですので、一定の資金力がないと始めるのはなかなか難しいのが現状と言えるでしょう。ただ、上記の運用資金は1万通貨単位でのものですから、5000通貨にすれば半分の証拠金でも余裕を持った取引ができます。
証拠金メーター
シストレ24の管理ツール「Myシストレ24」には、証拠金メーターという証拠金を分かりやすく管理してくれるツールがあります。メーターには0~200までの数値が割り振らていますが、これは【証拠金預託額 / 推奨証拠金額 × 100】の計算式から算出された値です。
つまり、口座に入っている資金に対してどれくらいストラテジーを有効活用できているかを示したものです。例えば、証拠金預託額が100万円で推奨証拠金額が100万円であれば数値は【100】となり、ストラテジーをフル活用できていることになります。
通常であれば証拠金がフルに使われている状況はリスクが高いことを意味しますが、推奨証拠金額が余裕を持った数値のため【100】まではある程度安全な取引であると言えるのです。
逆に数値が【30】などの少ない場合は、安定した取引ではありますがストラテジーを有効活用できていないことを意味します。【150】以上の高い数値であれば、リスクを取り過ぎであると言えるのです。
証拠金メーターは【100】を基準として、適切にストラテジーが有効活用できるように証拠金を管理していきましょう。
シストレを始めるのに必要な資金
ここまでで、通常のFXトレードに比べてシストレは初期資金がある程度必要であることはお分かりいただけたかと思います。では、実際に運用を始めるとなるとどれくらいの資金を用意すれば良いのでしょうか。ここでも、シストレ24を例にご紹介します。
必要証拠金を満たしていれば理論上は取引可能ですが、ギリギリでの運用はリスクが高すぎるためNGです。そのため、シストレ24が提示している推奨証拠金を目安に資金を用意していくことになります。
シストレ24は当然ストラテジー頼みの運用となり、相場の変化次第でストラテジーの成績も変わってきますので、ある程度リスクを勘案した上で資金を用意しておいた方が良いでしょう。推奨証拠金では1ストラテジーあたり20~30万円程度のレンジが多くなっていますので、この辺を基準とします。
通常のシストレの運用ですと、2~3のストラテジーを選択することで運用効率を高めていきますので、やはり50万円程度は必要になってくるでしょう。ただ、フルオートですとストラテジーはほとんどが1つでの運用になりますので20~30万円で余裕を持った運用をすることが可能です。
5000通貨での運用であれば、上記の半分の資金でも始めることができるでしょう。
ちなみに、ミラートレーダー以外のFX業者であれば1000通貨単位で始められるところもありますので、そちらからチャレンジしてみるのも良いかも知れません。ここで、しっかりと自動売買について実践を積みながら資金を増やしていき、あらためて「シストレ24」に挑戦してみるのも良いでしょう。
1000通貨単位でシストレができるFX業者については、下記記事で詳しくご紹介していますので合わせて参考にしてみてください。
FXシストレで1000通貨単位トレードできるのは?おすすめ業者を徹底比較
まとめ
ここまで、シストレを始めるにあたって知っておくべき証拠金や資金についてご説明してきました。
シストレはあらゆるリスクを勘案した上で推奨証拠金を提示しているのがお分かりいただけたのではないでしょうか。そのため、安定した運用をしていくためにはある程度の資金が必要であることもご理解いただけたことと思います。
シストレはストラテジーをしっかり選択し入れ替えを適切にすれば、勝てる可能性が高いトレード手法です。また、フルオートであればストラテジーを選ぶ必要もなくなり、且つ利益を積みやすい手法ですので、初心者が試すにはもってこいの方法と言えます。
資金に余裕があれば挑戦する価値はあるでしょう。余裕がない場合は1000通貨単位でできるシストレからスタートして、じっくり時間をかけて挑戦するのがおすすめです。
機会が許せば、ぜひ挑戦してみてください。
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