インフレ(インフレーション)とは
インフレとは、インフレーションの略で、世の中の物やサービスの値段が上がることを言います。そうすることで、逆にお金自体の価値は下がっていきます。インフレは主に好景気などの際に起こり得ます。
また、インフレと対で使われる言葉に、デフレ(デフレーション)があります。こちらは反対に、不景気の際に起きやすく、物やサービスの値段が下がっていく現象です。インフレとデフレが、交互に緩やかに進んでいくのが、経済の理想と言えるでしょう。
なぜインフレが起こるのか?
インフレの原因は幾つかあるものの、最も分かりやすいのは好景気です。好景気になると、皆の購買意欲が高まり、市場に出回るお金が少しずつ増えていきます。そうなってくれば、お金がどんどんと回るようになり、経済が発展していくというわけです。
ただし、こうした良いインフレばかりではありません。中には、急激にインフレが起こり、混乱を招いてしまうケースもあります。需要に対して供給が追い付かない場合のインフレです。
震災など、特別な状況下において、ある特定の物が足りなくなり、価格がどんどんと上がってしまうことがあります。こうなると大変で、物を買える人と買えない人が出て来てしまいます。
インフレの良い点・悪い点
インフレは常識的な範囲であれば、世の中に出回るお金の量が増え、経済の発展につながります。物の値段が上がれば会社に利益が出ます。利益が出れば、個人のお給料も上がります。その結果、個人の消費額が増え、経済が発展するというわけです。
しかし、行き過ぎたインフレは、逆に景気を悪くしてしまいます。物の値段があまりに上がりすぎると、欲しくてもなかなかその商品を買うことが出来なくなってしまいます。こうして経済が破綻してしまうことを、「ハイパーインフレ」と言います。
インフレが進みすぎるとと、消費が抑えられ、市場にお金が回らなくなってしまいます。こうなると世の中の経済というのは、自然と落ち着き、今度は物価が安くなっていくデフレーションへと移行します。
インフレとFX
FXを行うに当たり、インフレは重要な指標となります。FXにおいて、その国のインフレ率が上がっている時は売り時。また、インフレ率が下がっている時には、買い時となります。
インフレと経済の関係を考えると、お金の価値が変わってくるわけですから当然ですね。自分が取引する国の経済が、今どのような状態なのかを知りましょう。きちんと調べておくことで、利益を生み出すことが出来ます。
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